
「大学院に通っているけど、中退して就職しようかな…」
大学院に通っており、うつになりそうなくらいしんどいとき「中退して就職をしたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、大学院を中退して就職活動をするとなると、企業側からの評価が下がり「就職できなくなるのでは…」と不安になりますよね。
本記事では、大学院を中退して本当に就職できるかについて解説します。大学院を中退して就職を考えている方は、最後まで読んでみてください。
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目次
大学院を中退してもなんとかなる?中退したときの実態
大学院を中退しても本当になんとかなるのか、気になる方も多いはずです。ここでは、大学院を中退して不利になるケースとならないケースについて解説します。
不利になるケース
大学院中退そのものが、就職において必ずしも致命的なマイナスではありません。ただし、中退理由が曖昧で空白期間が長引いた場合、企業側にマイナスの印象を与える可能性は十分あります。
たとえば以下のようなケースだと、大学院中退が不利になる可能性は高まるでしょう。
- 中退した理由がうまく説明できない
- 空白期間を放置している など
企業の採用担当者は「大学院中退=根性がない」と単純に決めつけているわけではありません。むしろ、合理的な判断と説明があれば採用を前向きに進める採用担当者も多いです。
しかし「研究が合わなかった」「なんとなく辞めた」というような理由をそのまま伝えると、目的意識や責任感が弱いと受けとられてしまいます。
さらに中退してから半年以上、何の行動もしていない場合だと「やる気がない」「社会人としての自律性に欠ける」とみなされ、採用確率は下がる可能性は高まります。
このように説明できる理由と行動がセットでないと、大学院中退が就職活動に不利になるケースはあるでしょう。
不利にならないケース
大学院を中退しても、就職活動に不利にならないケースも多くあります。採用担当者は「コミュニケ―ション能力」を採用する際に重要視しており、大学院を中退していても、コミュニケーションさえ問題なくできれば評価を得られるケースは十分にあります。
(1) 選考にあたって特に重視した点 「コミュニケーション能力」が 13 年連続で第1位、「主体性」が7年連続で第2 位となり、昨年第3位だった「チャレンジ精神」と、同じく第4位だった「協調性」 の順位が逆転した。
引用元:2016 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要(p1)|日本経済団体連合
このように採用担当者側は「なぜ辞めたか」よりも「コミュニケーション能力」に対して、評価する場合も多いです。
そのため、大学院を中退したことをプラスにできるコミュニケーションスキルさえ備えていれば、それほど不安になる必要はないでしょう。
大学院の中退はやめとけ?中退して就職するメリット・デメリット
ここからは、本当に大学院を中退して大丈夫なのかについての、メリット・デメリットを解説します。
メリット
大学院を中退して就職するメリットには、以下のようなものがあります。
- 学費や時間を有効活用できる
- 年齢が若い状態で社会人経験が積める
- 違う分野に挑戦できる
詳しく解説します。
学費や時間を有効活用できる
大学院を中退すれば、学費を払う必要がなくなるので、自分の時間とお金を別のことに使えるようになります。
国立の大学院に通う場合でも以下のとおり、2年間で130万円以上の費用が必要です。
入学金 | 282,000円 |
年間授業料 | 535,800円 |
また、研究に集中するためアルバイトも難しく、時間や金銭も自由に使えないまま消耗してしまうケースもあるでしょう。
一方、早期に大学院の中退を決断した場合、次のようにお金や時間が使えます。
- 残りの学費を別の目的に回せる
- 資格取得、スキル学習に集中できる など
このように大学院を続けることだけが必ず「正解」とは限りません。
もし、大学院の中退を考えている場合は、学費や時間をトータルで考えたうえ、どうするのか検討してみてください。
年齢が若い状態で社会人経験が積める
大学院を中退すれば、同世代よりも早く社会人としてのスタートを切れる点はメリットの一つです。採用現場では「年齢が若い=育てやすい人材」として評価される傾向があります。
とくに就職市場では、26歳以下の求職者に対するニーズが高いため、企業側もポテンシャルをみて採用を決めています。
実際、リクルートの調査では、企業の半数以上が「本人の潜在的成長力や伸びしろに期待している」と回答しています。
そして、採用にあたり、「本人の潜在的成長力や伸びしろ」を重視することが重要であると答えた企業は半数を超えました。
引用元:Z 世代(26 歳以下)の就業意識や転職動向(P7)|株式会社リクルート
このように大学院を途中で中退したとしても、大卒として就職活動は進められるので、過度に不安になる必要はありません。
違う分野に挑戦できる
大学院を中退すれば研究に縛られず、自分の「向いていること」「本当にやってみたいこと」を選び直せるキッカケになります。
理系・文系問わず、大学院まで進んだ方は「専門性にしがみつかないといけない」と思い込んでしまいがちです。
しかし、昨今の就職市場では「未経験可」「ポテンシャル採用」「文理不問」の求人も増えており、キャリアチェンジを歓迎する企業が年々増加しています。
大学院を中退する理由が「研究が向いていない気がする」「人と関わる仕事がしたい」など前向きな理由があれば、就職活動においてもそれほど不利にも働かないでしょう。
むしろ、研究に向いていない場合、別の仕事で成果がでる場合もあります。
デメリット
次に大学院を中退して就職するデメリットについて、3つ紹介します。
- 大学院卒の基本給が受けられない
- 応募できる求人の範囲が狭くなる
- 大学からの推薦を受けられない
大学院卒の基本給が受けられない
大学院を中退して就職した場合、基本給は「大卒」扱いになり「院卒」としての給与条件ではスタートできません。
企業の給与テーブルは「最終学歴」に応じて設定されているため「修士課程(大学院)」を修了せずに中退した場合「学士卒(大卒)」として処遇されます。
令和5年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、平均賃金は以下のとおりです。
学部卒の賃金 | 院卒の賃金 | |
男女計 | 369万4,000円 | 476万7,000円 |
男 | 399万9,000円 | 491万1,000円 |
女 | 299万2,000円 | 407万8,000円 |
上記のデータからも大学卒と大学院卒では、年収が100万円以上の差が開きます。
そのため、同じ企業に30年勤めた場合、単純計算でも3,000万円以上は大学院卒の生涯年収が高くなります。このように大学院を中退した時点で、基本給が「大卒扱い」になることは覚えておきましょう。
応募できる求人の範囲が狭くなる
大学院を中退すると、応募できる求人の「選択肢」が狭くなるのは事実です。実際、企業の採用ページやエージェントの求人票では、以下のような応募条件が書かれているケースも多くあります。
- 「大学院修了以上」
- 「修士卒・博士卒歓迎」
- 「理系修士研究職」 など
こうした専門職や研究職の一部には、学歴フィルターが存在します。そのため、大学院を修了していないと、書類選考時点で不採用になる可能性は高いでしょう。
大学からの推薦を受けられない
大学からの推薦制度は、大手企業の「新卒採用枠」に応募するうえで有利なルートですが、中退した瞬間に対象外になります。
推薦制度は大学側が「この学生は責任を持って紹介できます」と認めた場合に限り発行されます。
とくに大手メーカーや総合電機系企業などは推薦制度を重視しており、OBや教員とのつながりがある推薦枠経由で選考することも少なくありません。
そのため、大学院を中退して推薦がない場合、書類選考で落とされる確率は当然高くなります。
推薦での就職を考えている方にとっては、大学院を中退するのはデメリットの一つになるでしょう。
大学院中退は逃げ?就職を成功させる5つのポイント
ここからは大学院中退は本当に逃げになるのかを踏まえ、就職を成功させる5つのポイントを紹介します。
- 大学院を中退した人向けの就職エージェントを活用する
- 大学院の中退理由を前向きに伝える
- 大学院中退後は空白期間を作らない
- 大学院中退理由を正直に言う
- 大学院中退後のプランを明確にしておく
大学院を中退した人向けの就職エージェントを活用する
大学院を中退した方ほど、就職エージェントの力を借りるのがおすすめです。とくに中退という経歴に引け目を感じているなら、自分一人で就職活動を進めるのは精神的にもキツイはずです。
就職エージェントであれば応募書類の添削から面接対策、企業との交渉まで無料でサポートしてくれるため、安心して就職活動に望めます。
実際、就職エージェントを利用した方は「よい企業を紹介してもらえた」という回答もありました。
一昨年の就活中に3社のエージェントを利用しました。 その中の1社から紹介された企業に就職して、今働いてますが良い企業を紹介してもらえたと思います。 今勤めてる会社は利益率も福利厚生も良いですが、地味な会社なので採用で学生が辞退しやすいのです。なのでエージェントを利用してのだとおもいます。 エージェントの担当者も私の希望職種や適性をよく聞いた上で、紹介する企業を吟味してくれました。
引用元:Yahoo!知恵袋
大学院を中退したからといって、自分だけで就職活動を乗り切る必要はありません。
「就職できるのか不安…」「もう終わりだ…」と感じているなら、就職のプロに相談してみるのも一つの方法です。
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大学院の中退理由を前向きに伝える
大学院中退が不利になると思われがちですが、採用担当者が見ているのは中退した理由だけではなく前向きな姿勢も選考対象としています。
そのため、中退理由にネガティブな表現が混ざっていると「逃げた」「耐えられなかった」と印象が悪く受け取られてしまいます。
逆に、大学院中退を通じて「どう考え、どう決断し、どう動いたか」まで説明できれば、誠実で前向きな人材として好印象を与えることも十分可能です。
つまり、大学院中退がマイナスではなく、伝え方の工夫次第でプラスに変えられます。そのため、面接時は前向きな理由を伝えられるよう、しっかり面接対策をしておきましょう。
大学院中退後は空白期間を作らない
大学院中退後の空白期間は、なるべく作らず早めに動きだすようにしましょう。
仮に空白期間が3か月以上あると「空白期間の間は何をしていたのか」「社会人としてやっていけるのか」と警戒されるリスクが上がります。
ただし、空白期間が必ずしもマイナスに働くわけではなく、空白期間の中で何をしていたかを伝えられると問題にはなりません。
たとえば、以下のような明確な理由があるとよいでしょう。
- 地元の企業で事務の勉強をするため短期のバイトをしていた
- 就職支援サービスで履歴書の添削を受けていた
- 職業訓練の申込み・受講をしていた など
このような取り組みがあるだけで「就職に前向きな姿勢」が伝わりやすくなります。
大学院中退理由を正直に言う
採用担当者が中退理由を聞く目的は「採用リスクを見極めるため」です。そのため、大学院の中退理由を曖昧に説明すると「何かトラブルがあったのでは」と逆に不信感を与えてしまいかねません。
一方で「前向きな内容ならマイナス評価にはしない」と答える採用担当者も多く、話し方次第で印象は変えられます。
そのため、大学院中退理由を伝えるときは、以下を意識してみてください。
- 中退した原因だけではなく何を学んだか
- 次のキャリアにどのようにつなげたいか
企業の採用担当者が見ているのは、中退理由だけではなく、未来への姿勢もみています。
自分の気持ちを正直に伝え、内定獲得を目指しましょう。
大学院中退後のプランを明確にしておく
大学院中退後のプランを明確にしておくと、就活がスムーズに進みやすくなります。企業の採用担当者が確認したいのは「これから何をしたいか」です。
そのため「なんとなく就活をはじめた」印象を与えると、マイナス評価につながりやすいです。どうしても自力で整理できない場合は、就職エージェントのキャリアコンサルタントに無料相談してみるのもおすすめです。
大学院中退者におすすめの就職エージェント|3選
ここでは、大学院中退者におすすめの就職エージェントを3つ紹介します。
- えーかおキャリア
- キャリアスタート
- アメキャリ
えーかおキャリア

【えーかおキャリアの特徴】
- 入社1年後の定着率が97%の実績がある
- 状況に合わせてサポートが受けられる
- キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれる
大学院を中退して就職に不安があるなら、20代未経験者向けに特化した「えーかおキャリア」の利用がおすすめです。
入社1年後の定着率は97%と高く、キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれるため、不安な気持ちを整理しながら就活を進められます。東京・大阪在住で「これからどう動けばいいか迷っている」方は、無料相談してみてください。
【こんな方におすすめ】
- 東京・大阪に住んでいる20代の方
- 未経験の業界に挑戦したい方
- 就活を早めに済ませたい方
サービス名 | えーかおキャリア |
運営会社 | 株式会社For A-career |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対象地域 | 関東(一都三県)、大阪 |
公式サイト | https://e-kao.co.jp/ |
キャリアスタート

【キャリアスタートの特徴】
- 20代・既卒・フリーターなど若者に特化している
- 「転職成功BOOK」というオリジナル資料をもらえる
- 最短1週間でスピード内定がもらえる
キャリアスタートは20代・既卒・フリーターに特化しており「転職成功BOOK」で過去の就職成功者の体験をまとめた冊子の閲覧も可能です。
また、最短1週間での内定実績もあり、面談では中退理由もポジティブに伝えられるよう丁寧に支援してくれます。
【こんな方におすすめ】
- 関東で就職を希望している20代の方
- 学歴や経歴に不安がある方
- 手厚い転職サポートを受けたい方
サービス名 | キャリアスタート |
運営会社 | キャリアスタート株式会社 |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対象地域 | 首都圏中心 |
公式サイト | https://careerstart.co.jp/ |
アメキャリ

【アメキャリの特徴】
- Google顧客満足度が★4.9と高評価になっている
- スマホ面談をしている
- 土日もマンツーマンサポート実施している
アメキャリは、大学院中退後に「何からはじめればいいかわからない」と感じている20代におすすめの就職エージェントです。
Google評価★4.9の満足度を誇り、就職初心者向けにスマホ面談や土日サポートを用意しています。また、全国32,900社以上の求人から、学歴・職歴に不安があっても自分に合う仕事を紹介してもらえます。
【こんな方におすすめ】
- 20代・既卒・フリーターで就職活動がはじめての方
- やりたいことが決まってない方
- 社会人経験が一度もない方
サービス名 | アメキャリ |
運営会社 | 株式会社AMENS |
公開求人数 | 30,000社(※) |
非公開求人数 | 非公開 |
対象地域 | 全国(※) |
公式サイト | https://amecari.com/ |
大学院中退者の就職に関するよくある質問
最後に、大学院中退者の就職に関するよくある質問を3つ紹介します。
- 大学院を中退したら公務員になれませんか?
- 大学院の中退率は?
大学院を中退したら公務員になれませんか?
大学院を中退した経歴があっても公務員試験の受講は可能で、不利になるとは言い切れません。ただし、実際の現場では学歴社会の側面が強いため、出世を考えている場合はデメリットとなる可能性があります。
大学院の中退率は?
2023年度の大学院の中退率は2.85%で、修士課程・専門職学位課程が2.60%、博士課程が3.49%です。多い数字ではありませんが、大学院を中退する方は一定数います。
参照元:令和5年度学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果|文部科学省
まとめ:大学院を中退しても理想の就職は実現できる
大学院を中退しても方向性さえしっかり定まれば、十分に正社員就職は実現できます。実際、中退後に理想のキャリアを築いている方も少なくありません。
とはいえ「大学院中退の理由は履歴書にどう書けばいいの」「大学院を中退したらブラック企業しかない」このような焦りや、不安に押しつぶされそうになる日もあるでしょう。
まずは、自分自身が理想としている人生プランを明確にしたうえで、大学院を中退するかを検討してみてください。
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