大学を中退したニートでも就職できる理由とは？就職しやすい職種やコツを紹介

大学を中退してニート状態にある人の中には「このまま何もせずにいていいのだろうか」と不安を抱えている人もいるでしょう。

実際、大学中退後のニート生活から抜け出したいけれど、就職できるか自信がない、何から始めればいいのかわからないという悩みは多くの方が抱えています。しかし、大学を中退したニートでも、就職できる可能性はあるため、諦めてはいけません。

この記事では、大学中退ニートでも就職できる理由やニート生活を続けるデメリットを紹介します。さらに、就職しやすい職種や就職を成功させるためのポイントを詳しく解説しています。

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大学を中退したニートでも就職できる4つの理由

大学中退やニートの経験があっても、就職できる可能性は十分にあります。ここでは、大学中退ニートでも就職できる理由を4つ紹介します。

20代であればポテンシャル採用をしてもらえる可能性がある

20代であれば、経験よりも将来性を評価してもらえるチャンスがあるため、大学を中退したニートでも就職できる可能性があります。即戦力よりも入社後の成長を重視する「ポテンシャル採用」を取り入れている企業があるためです。

もし大学中退後に空白期間があっても、面接で学生時代のアルバイト経験や課外活動での取り組みをアピールすることで、コミュニケーション能力や積極性を評価してもらえます。

また、自己分析をしっかり行い、なぜ働きたいのか、どのように貢献できるのかを明確に伝えることで、採用担当者に前向きな印象を与えられるでしょう。

社会人経験が少ない人でも、選考で自分の将来性を積極的に伝えることを意識してみてください。

若さが武器になる

20代であれば、若さそのものが大きな武器になります。日本では少子高齢化による労働人口の減少が進んでいるため、多くの企業が若い人材を積極的に求めています。

たとえ大学を中退してニート期間があったとしても、ポテンシャルをアピールできれば企業からは長期的に育成できると評価されるでしょう。

30代以降になると即戦力としてのスキルやキャリアが重視されますが、20代では「何ができるか」より「どう成長できるか」が注目されます。

若さという武器を最大限に活かすためにも、自信を持って就職活動に臨み、自分の可能性をアピールすることが大切です。

失敗した経験もアピールポイントになる

大学中退という経験は、伝え方次第ではむしろ強みになります。

多くの企業の面接では「挫折をした経験」や「困難をどう乗り越えたか」を質問されることがあります。ここで大学中退の経験を単なる失敗談ではなく、そこから学んだことや成長したポイントを伝えられれば、貴重なアピール材料になるのです。

たとえば「目標を見失っていた時期があったが、自分を見つめ直す時間を経て、今は目標に向かって挑戦している」といった前向きな姿勢を面接で示すことができます。また、挫折から立ち直る過程で培った忍耐力や問題解決能力なども評価されるポイントです。

大切なのは、中退理由を正直に伝えつつもその経験から何を学び、どう成長したかを具体的に説明することです。失敗を乗り越えた経験は、他の就活生にはない強みとなるでしょう。

大学に入学できる学力を備えている

大学に入学できたという事実は、一定の学力があることの証明になります。特に難関大学に入学していた場合は、その学力の高さを企業にアピールできるでしょう。

大学を中退したことで自信を失いがちですが、「大学に入れる学力がある」という事実は変わりません。

実際の職場では、学歴よりも仕事へ取り組む姿勢や成果が評価されるため、大学中退者の中にも入社後に大卒者以上に活躍し、高い役職に就いている例は少なくありません。学歴を気にしすぎず、仕事への意欲や将来性をしっかりアピールしましょう。

大学を中退してニートを続けるデメリット

大学を中退した後にニート生活を続けていると、あらゆる面で不利な状況に陥りやすくなります。ここでは具体的なデメリットを詳しく解説します。

年々就職率が下がる

大学を中退してニートを続けるデメリットとして、ニート期間が長くなるほど就職できる可能性が低下していくことが挙げられます。

厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」では、フリーター期間が半年以内の場合、男性は約7割、女性は約6割が正社員になっている一方、フリーター期間が3年を越えると、正社員になれた男性は約6割、女性では約4割となっています。これは大学を中退したニートも同様で、空白期間が長いほど就職が難しくなるリスクがあります。

フリーター期間別にみた正社員になれた者の割合(20～29歳)

画像引用：厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」

特に、30歳を超えると状況は一層厳しくなるでしょう。20代のうちは「ポテンシャル採用」として若さや成長性を評価してもらえる可能性がありますが、30代になると即戦力としての経験やスキルが求められるようになるのです。

ニートからの就職を希望するのであれば、少しでも早く就活を始めましょう。

就職する意欲がなくなってしまう

ニート生活が長引くほど、就活への意欲が失われていきます。独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査では、大学中退者の46%以上が正社員就職を希望しているにもかかわらず、実際に就職活動をしたのはその約3割に過ぎません。

最初は「そのうち就職しよう」と思っていても、時間の経過とともに社会との接点が減り、自信を失っているケースが多いのです。数社の選考で不採用になっただけで「自分には無理」と諦めてしまうこともあるでしょう。

また、日常生活が不規則になり、オンラインゲームなどに没頭して現実逃避を続けると、就労意識がさらに薄れてしまいます。ニートから脱したいと考えている人は、早めに行動を起こすことを意識しましょう。

参考：「大学中退者の就労と意識に関する研究」│独立行政法人労働政策研究・研修機構

ニートのままだとスキルが得られない

社会から離れたニート状態では、就職に必要なスキルを身につけることができません。特に30代以降の採用では、即戦力となる専門スキルや実務経験が重視されるため、ますます就職が難しくなります。

ニートの状態が続いた場合、コミュニケーション能力やチームワークなど、職場で必要な対人スキルが衰えやすくなります。また、就職しなければビジネスマナーなどが身につかないため、就職市場で不利になってしまうでしょう。

一方で、早めに就職すれば、実務経験を通じて専門知識やビジネスマナーを習得でき、将来のキャリアアップにつながります。スキルを身に付けてキャリアアップしたい人は、早めに就活を始めるのがおすすめです。

親が高齢になると頼れなくなる

経済的に親に頼るニート生活は、親の高齢化とともに行き詰まります。親が定年退職すると家計の収入は大幅に減少し、年金だけでは両親と自分の生活を支えることが困難になります。

さらに、親の介護が必要になる可能性も高まり、むしろ自分が親を支える立場に回ることも考えられるでしょう。最悪の場合、親が他界した後は生活費を自分で賄えず、生活保護に頼らざるを得なくなる恐れもあります。

また、高齢ニートは社会的に孤立しやすく、親亡き後の孤独死というリスクも高まります。親がまだ元気なうちに就職することが、自分自身と家族のためにも重要だと言えるでしょう。

大学を中退したニートでも就職しやすい職種

ここからは、大学を中退したニートでも就職しやすい職種を5つ紹介します。

営業職

営業職は、大学を中退したニートでも挑戦しやすい職種です。特別な資格や経験がなくても応募できる求人が多く、コミュニケーション能力が高ければ活躍のチャンスが広がります。

営業職の主な業務は、自社の製品やサービスを顧客に提案し、契約を獲得することです。成果次第で高収入を目指せる歩合制を採用している企業も多いため、スキルを伸ばせばキャリアアップできる可能性が高い職種と言えます。

ただし、長い残業時間や営業成績へのプレッシャーなどのストレスも多い傾向にあるため、自分の適性をよく考えて挑戦することが大切です。

介護職

介護職は、常に人材不足の状態が続いている職種のため、大学を中退したニートでも就職しやすい仕事です。介護職の主な業務は、高齢者の日常生活のサポートや身体介護などが挙げられます。

多くの介護施設では資格がなくても働き始められ、入社後の研修制度で必要なスキルを身につけられます。コミュニケーション能力と体力があれば、未経験からでも十分に活躍できるでしょう。

また、経験を積んで介護福祉士などの資格を取得すれば、キャリアアップにもつながります。今後も需要が高まる仕事であるため、同じ業界で長く働きたい人におすすめです。

接客業

接客業は、大学を中退したニートでも比較的就職しやすい職種の一つです。接客業は、飲食店やアパレルショップ、ホテルのフロントなど、幅広い業界で求人があります。接客業に特別な資格は不要で、基本的な接客マナーは入社後の研修で身につけることができます。

お客様のニーズを理解して、それに合わせたサービスを提供することが接客業の主な仕事です。接客業では、コミュニケーション能力や相手を思いやる姿勢、清潔感のある身だしなみなどが重視されます。

接客業では、アルバイトから始めて正社員への登用を目指すことも可能です。人と接することが好きな方や、臨機応変な対応力を身につけたい方におすすめの職種です。

事務職

大学を中退したニートが就職しやすい職種として、事務職も挙げられます。事務職の主な業務はデータ入力や書類作成、電話対応などで、基本的なパソコンスキルがあれば、未経験でも応募できる求人が多くあります。

事務職は休みが固定されていたり、残業時間が少なかったりする職場が多いため、人気の職種です。また、ほとんどの業界に事務職の需要があるため、自分の興味のある分野で働くチャンスがあります。

ただし、その分人気の職種であるため競争率が高くなる傾向があります。応募の際は、基本的なビジネスマナーやパソコンスキルをアピールし、志望動機をしっかり準備することが大切です。

警備員

警備員も、大学を中退したニートが就職しやすい職種です。警備員の主な業務は、施設の出入り口での監視や巡回、イベント会場での誘導や交通整理などで、特別な資格や経験がなくても始められます。

警備員はシフト制や夜勤で業務を行うため、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べます。また、人とのコミュニケーションが比較的少なく、対人関係に苦手意識がある方に向いている仕事です。

アルバイトで警備員の経験がある人は、面接で積極的にアピールしてみましょう。

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大学を中退したニートが就職するために意識するべきポイント5選

ここからは、大学を中退したニートが就職を成功させるために意識するべき5つのポイントを紹介します。

少しでも早く行動に移す

就職するためには、大学を中退した後にできるだけ早く就活を始めましょう。

さらに、年齢が若いうちは「ポテンシャル採用」の対象になりやすく、経験不足をカバーできる可能性があります。長い期間仕事に就かなければ、ビジネスマナーが身につかないばかりか、スキルが向上することもないため、どんどん就職に不利になってしまうでしょう。

そのため、中退後はできるだけ早く就職活動を始め、社会との接点を持つことを意識しましょう。

仕事に直結する資格を取る

就活を有利に進めるためには、仕事に直結する資格の取得を目指してください。資格を取得すれば、専門知識や技能を証明するだけでなく、学習意欲や向上心が高いというアピールにもなるのです。

たとえば、簿記や宅地建物取引士、登録販売者などの資格は、就活で高く評価されます。ただし、資格取得に時間をかけすぎて就活のスタートが遅れるようなことは避けましょう。

費用面で悩む場合は、ハローワークで受けられる職業訓練制度の活用も検討してみてください。

ニートでも就職しやすい職種を狙う

未経験者でも挑戦しやすい職種を選べば、就職の可能性が高まります。特に人手不足の業界は、経験や学歴よりも意欲を重視する傾向があるのでおすすめです。

未経験者でも挑戦しやすい職種として、営業職や介護職などが挙げられます。これらの職種は未経験者の採用に積極的で、入社後の研修体制も充実しています。

ただし、就職先を安易に選ぶのではなく、自分が興味のある分野で成長の機会が多い職種を探すことを忘れないようにしましょう。

地域若者サポートステーションを活用する

地域若者サポートステーションとは、15歳〜49歳の就職に悩む人を支援する公的機関です。全国に177ヶ所あり、利用者の就職率は71.7%（令和5年度）と高い実績があります。

地域若者サポートステーションでは、主に以下のサポートが受けられます。

さらに、合宿形式の集中訓練プログラムや資格取得支援もあり、就活に不安がある人も安心して利用できます。専門家のサポートを受けながら就活を進めたい人におすすめです。

就活エージェントを利用する

大学を中退したニートが就職するためには、就活エージェントの利用も検討してみましょう。就活エージェントは、プロのキャリアアドバイザーが利用者の適性や希望に合った求人を紹介してくれます。

大学中退者やニート向けの求人に強い就活エージェントも多く、自分だけでは探せない求人に出会うチャンスもあります。また、履歴書添削や模擬面接など、選考対策のサポートが受けられるのも就活エージェントのメリットです。

さらに、ほとんどの就活エージェントは無料でサポートを受けられるため、経済的な負担も気にせずに済みます。効率よく就活を進めたい人は、就活エージェントの利用がおすすめです。

大学中退のニートにおすすめの就活エージェント

ここからは、大学を中退したニートに強い就活エージェントを3つ紹介します。

キャリアスタート

キャリアスタートは、20代の第二新卒や既卒、フリーターの就職に強い就活エージェントです。担当のキャリアアドバイザーによる自己分析や書類添削、模擬面接のサポートを受けながら就活を進められます。

未経験OKの正社員求人が豊富で、マンツーマンの手厚いサポートが魅力です。マッチング精度が高く、内定率86％・定着率92％と実績も豊富です。

年収アップを目指す方や、ミスマッチの少ない就職を希望する人におすすめです。

えーかおキャリア

えーかおキャリアは、20代の就職に特化した就活エージェントです。専任アドバイザーからマンツーマンのサポートが受けられる点が魅力です。

また、企業ごとに特化した面接対策で、利用者の強みを最大限に引き出すサポートを行っています。

将来を見据えたキャリア設計から逆算したアドバイスが受けられるため、長期的な視点で就活をしたい人におすすめの就活エージェントです。

ツナグバ

ツナグバは20代のフリーターや派遣からの就職に特化した就活エージェントです。専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりに寄り添い、平均10回以上の面談やLINE相談で丁寧にサポートしています。

未経験者歓迎の求人が豊富で、最短2週間で内定獲得も可能です。入社半年後の定着率は95.2%と高く、長期的なキャリア設計を重視したサポートをおこなっています。

初めての就職で不安がある人は、ツナグバの利用を検討してみましょう。

まとめ

大学を中退したニートでも、就職できる可能性は十分にあります。20代であれば「ポテンシャル採用」の対象となり、中退という経歴も伝え方によってはアピールポイントとなるでしょう。

ただし、ニートの期間が長引くと年々就職率が下がり、就労意欲も低下してしまいます。スキルが得られないまま時間が過ぎ、親が高齢になると経済的に頼れなくなるため、なるべく早く行動に移すことが大切です。

ニートから抜け出し、将来の不安を解消したいという人は、この記事を参考に就活に臨んでみてはいかがでしょうか？

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