
正社員とアルバイトには、「給料・賞与」「雇用契約」「勤務時間の自由度」「社会保険や有給などの福利厚生」といった面で違いがあります。
いずれの働き方にもメリット・デメリットがあるため、「どんなキャリアを歩みたいのか?」「どんなライフスタイルに憧れるのか?」などを踏まえ、自分にマッチした選択肢を取ることが大切です。
本記事では、正社員とアルバイトの違いやそれぞれのメリット・デメリット、正社員を目指す際のポイントを解説します。
関連記事:フリーター向け転職サイト・エージェントおすすめ10選!転職サイトの選び方から正社員転職のコツまで徹底解説
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目次
正社員とアルバイトの主な違い
正社員とアルバイトの主な違いを、以下8つの項目別で解説します。
- 給料・賞与
- 雇用契約
- 勤務時間の自由度
- 社会保険や有給などの福利厚生
- 仕事の範囲および責任の大きさ
- キャリア形成のしやすさ
- 退職金の有無
- 世間からの信用度
給料・賞与
【正社員】
月給制が多いため、毎月安定して給料を受け取れます。「大型連休があった」「家庭の事情で休んだ」といった場合も、基本的に給料は変わりません。
また、企業によっては賞与が支給されます。具体的な金額は企業規模や業界、職種、業績などによって変動しますが、参考までに「5人以上の企業で令和6年の年末」に支給された賞与の平均は、41万3,277円でした。
【アルバイト】
一方、アルバイトは時給制です。残業分も基本的には支払われますが、病気や家庭の事情で休んだり遅刻したりすると、給料から天引きされます。また、アルバイトには賞与の支給がないことが多いです。
雇用契約
【正社員】
契約期間に定めがない「無期雇用」での採用が一般的です。一度雇用契約を結べば、転職したりやむを得ない事情で解雇されたりしない限りは、安定して働き続けられます。
【アルバイト】
契約期間に定めがある「有期雇用」となるケースが一般的です。1年や3年といった契約期間を決めて働き、期限が来たら双方で話し合い、契約更新の可否を決定します。仮に従業員が更新を希望しても、「勤務態度が悪い」「問題行動が多い」といった理由で継続されない可能性もあるため要注意です。
なお、契約期間が5年を超えた場合、従業員が希望すれば期間の定めがない「無期労働契約」へ切り替えられます。ただし、あくまでも無期労働契約に切り替わるだけであり、必ずしも正社員雇用になるわけではありません。
勤務時間の自由度
【正社員】
「1日7~8時間・週5日勤務」が一般的です。休日は基本的に「土日祝」であり、就業時間は「9時〜17時」というように各企業で定められています。
現在は多様な働き方が広がっており、正社員でも「週に3日休める」「勤務時間を自由に決められる」というイメージで柔軟に働けるケースがあります。
【アルバイト】
基本的にシフト制であるため、「毎日午後から出勤する」「今月は稼ぎたいので多めに働く」というように、自分の希望に合わせて勤務時間を調整できます。企業によっては毎週シフトを提出できるため、自分のスケジュールを優先して動きやすいでしょう。
社会保険や有給などの福利厚生
【正社員】
入社した段階で、社会保険への加入が義務付けられています。給料から天引きされるため手取り額は減少しますが、自動的に保険料や年金が積み立てられるため、将来手厚い保障を受けやすくなるでしょう。
有給は「雇入れ日から6ヵ月継続して働いている」「全労働日の8割以上を出勤している」という条件を満たせば、全員に付与されます。
参照:厚生労働省|年5日の年次有給休暇の確実な取得わかりやすい解説
福利厚生は、大きく以下の2種類に分けられます。
- 法定福利厚生:法律で付与が義務付けられている福利厚生。社会保険の支払いや子ども・子育て拠出金などが該当する。
- 法定外福利厚生:法律で義務化されておらず、各企業が自由に設定できる福利厚生。通勤手当や有給以外の特別休暇、住宅補助などが該当する。
企業の規模や業績などによって異なりますが、正社員の場合は法定外福利厚生が充実しているケースが多いでしょう。
【アルバイト】
以下の条件をすべて満たすと、社会保険の加入対象となります。
- 週の所定労働時間が20時間以上である
- 所定内賃金が月額8.8万円以上である
- 2ヵ月を超えて雇用される予定である
- 学生ではない
- 従業員数51人以上の企業で働いている
参照:政府広報オンライン|パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。
有給も正社員と同じ条件を満たせば付与されます。
福利厚生については、法定福利厚生は条件を満たしたアルバイトにのみ付与されます。法定外福利厚生は企業独自の定めによるため、付与されないかもしれません。
仕事の範囲および責任の大きさ
【正社員】
キャリアを積むごとに、任せられる仕事の範囲は広がることが一般的です。たとえば、部下のマネジメントやチーム運営、組織の意思決定に関わる業務などが挙げられます。
仕事の範囲が広がると、自分の意思決定によって周囲に与える影響が膨らみ、責任も大きくなるでしょう。
【アルバイト】
基本的に特定の業務に取り組むことが一般的です。たとえば、小売業であれば「レジ打ち・品出し・接客」などが挙げられます。
ルーティン業務が多いため、慣れれば大きな負担を感じずに働けるでしょう。マネジメントなどの高度な業務を任されることもほとんどないため、責任も大きくありません。
キャリア形成のしやすさ
【正社員】
さまざまな業務経験を積めるため、長期的に幅広いスキルを身に付けて、キャリアを形成しやすいでしょう。マネジメントスキルや高度な交渉能力といった高い専門性を身に付ければ、社内でキャリアアップしたり転職でさらに好条件の企業を狙えたりします。
企業によっては、正社員のキャリアアップ応援を目的として「資格の取得費用を援助する」「資格を持っている人に特別手当を支給する」といった体制を整えています。
【アルバイト】
基本的にルーティンワークが多いため、正社員のように高度なスキルを身に付けることは難しいかもしれません。そのため、ある程度年齢を重ねて「給料を上げるため正社員になりたい」と考えても、転職を成功させるのは難しいでしょう。
退職金の有無
【正社員】
企業にもよりますが、退職金の支給がある可能性は高いです。実際に令和5年度において、退職給付(一時金・年金)制度を設けている企業の割合は「74.9%」でした。
【アルバイト】
正社員よりも、退職金を支給される割合は少ない傾向にあります。令和4年に発表されたデータでは、アルバイトに退職金を支払っている企業の割合は「14.3%」でした。
参照:厚生労働省|(6)正社員と職務が同じパートの雇用管理の状況
世間からの信用度
【正社員】
雇用期間の定めがなく収入も毎月安定しているため、世間からは「安定しており信用度が高い」と認識される傾向にあります。
社会的な信用度が高いため、「クレジットカードを作りたい」「住宅や車のローンを組みたい」といった場合に、審査に通りやすいでしょう。
【アルバイト】
雇用が不安定であるため、世間からの信用度は正社員より低くなります。クレジットカードや住宅・車のローン審査なども通らない可能性が高くなります。
正社員のメリット
上記の違いを踏まえたうえで、正社員とアルバイト、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
正社員のメリットは、以下のとおりです。
- 長期的にキャリアアップしやすい
- 福利厚生が手厚い
- 毎月安定した給料が受け取れる
- 社会的な信用が高い
- 仕事でのやりがいや充実感が大きい
- よほどの事情がない限り解雇されない
長期的にキャリアアップしやすい
経験年数にもよりますが、正社員は「部下のマネジメント業務」「組織の売上に関わる意思決定」など、さまざまな業務を任されます。
業務経験を積んで幅広いスキルを身に付けられれば、将来的に社内で出世して給料を上げることも可能です。さらに、より好条件な企業への転職も視野に入るでしょう。
このように、スキルを身に付けて将来の選択肢の幅を広げられるというのは、正社員ならではの魅力です。
福利厚生が手厚い
正社員は法定福利厚生だけでなく、以下のように企業が独自で定めた法定外福利厚生も受けやすくなります。
- 通勤手当
- 有給と別の特別休暇
- 家賃補助
- 健康診断補助
- 社員食堂
- 資格手当
- 役職手当
- 社員旅行
- 各種レジャー施設の割引
アルバイトに法定外福利厚生を提供している企業もありますが、正社員のほうが手厚い待遇を用意してもらいやすいでしょう。
とくに通勤手当や家賃補助、社員食堂などが用意されていれば、自分の支出を大幅にカットできるため、実質的な給料アップ効果を見込めます。
毎月安定した給料が受け取れる
正社員は基本的に月給制であるため、毎月変わらない金額の給料を受け取れます。「身内の不幸や病気で休んだ」「大型連休があった」「遅刻した」という場合も、原則として給料は変わりません。
毎月の収入が安定していれば、住宅や車などでローンを組む際も返済計画を立てやすいでしょう。
社会的な信用が高い
上記のように毎月安定した給料が振り込まれるため、社会的な信用も高くなります。たとえば住宅ローンを組む際も、安定収入があれば「毎月滞りなく返済してくれる」と判断されて、審査に通りやすいでしょう。
賃貸物件を借りる際も、家賃滞納のリスクが低いため、不動産会社も安心して部屋を貸し出せます。
仕事でのやりがいや充実感が大きい
本人の能力や経験年数にもよりますが、正社員は部下のマネジメントや組織運営に関わる意思決定など、責任の大きな仕事を割り振られることもあります。企業によっては、若い間に裁量権の大きなプロジェクトを任されるかもしれません。
こうした業務は難易度が高く責任も膨らみますが、その分、仕事を成功させた後のやりがいや充実感も大きくなります。仕事で充実感を得られれば、「モチベーションが湧く→新しい仕事にチャレンジする→成功させる→スキルアップする」という理想のサイクルを生み出せるでしょう。
よほどの事情がない限り解雇されない
正社員の場合、解雇までには以下のような厳格な条件が定められています。
- 勤務成績が著しく悪いうえ、指導したが改善の見込みがかなり低い
- 企業の経営悪化により、人員整理のためリストラせざるを得ない
- 極めて悪質な規律違反や非行をおこなった
決して「正社員は絶対に解雇されない」ということではありません。とはいえ、よほどの事情がない限りは解雇できないルールになっているため、安定して働けます。
正社員のデメリット
正社員のデメリットは、以下のとおりです。
- 仕事の責任が重くストレスを感じやすい
- 自由に休みにくい
- 転勤や異動など会社からの指示に従う必要がある
- 長時間労働せざるを得ないケースがある
仕事の責任が重くストレスを感じやすい
高度なスキルが必要な業務に取り組むため、スキルアップにはつながります。しかし責任も大きいため、人によっては精神的なプレッシャーを感じてしまい、仕事が大きなストレスの要因になるかもしれません。
仕事へのストレス耐性は、人によって異なります。ストレス耐性が低い人がマネジメント業務や裁量の大きい仕事をおこなうと、プレッシャーに負ける可能性があるため注意しましょう。
自由に休みにくい
正社員は「1日8時間・週5日間」で働くことが一般的です。アルバイトと異なり「来月は旅行に行くので連休を取る」「午後から出勤する」といった働き方は難しいため、人によってストレスを感じるでしょう。
企業によっては週休3日制やフレックスタイム制を導入しているため、ある程度ストレスは軽減できるかもしれません。とはいえ正社員である以上、アルバイトのように完全に自分のプライベートを優先させることは難しいでしょう。
転勤や異動など会社からの指示に従う必要がある
正社員は「地方の支店へ転勤してほしい」「新設部署へ異動してほしい」などと命じられた場合、基本的に従わなければなりません。外資系企業や商社などでは、海外勤務を命じられることもあるでしょう。
上記のような命令は「絶対に断れない」というわけではありません。とはいえ、断ると今後の出世や社内での評価に響く可能性があるため、実質的に強制というケースも珍しくありません。
とくに、自分の業務や周囲の環境が変わることに大きなストレスを感じる人は、余計にしんどさを感じるでしょう。
長時間労働せざるを得ないケースがある
以下のような場合、基本的に正社員は残業して対応しなければなりません。
- クライアントが指定する納期に間に合わない可能性がある
- 繁忙期に突入して人手がまったく足りない
- システム障害が発生して緊急対応が必要になった
- アルバイトが無断欠勤したので急遽シフトを埋めなければならない
- イベント運営のため休日に準備しなければならない
もちろん、残業代が支払われるのであれば、ある程度は我慢できるかもしれません。しかし企業によっては、残業代が支払われなかったり代休を取れなかったりするケースもあります。
そうした状況下でも、業務を止めないために残業しなければいけないというのは、正社員の負担が大きい部分です。
アルバイトのメリット
アルバイトのメリットは、以下のとおりです。
- 自分の都合に合わせて働ける
- 仕事で重い責任を負う必要がない
- 業務内容が明確に決められている
- 興味のある仕事に挑戦しやすい
自分の都合に合わせて働ける
アルバイトは基本的にシフト制であるため、正社員のように「1日8時間・週5日間」で固定する必要がありません。
以下のようにプライベートの予定などを考慮して、比較的自由に働けます。
- 朝が苦手なので午後出勤で固定しよう
- 旅行に行くので1週間休みたい
- 夕方以降は家族の介護に専念したい
- 夜は自分の趣味に時間を使いたい
残業も基本的に発生しません。もし勤務時間を延長しても、働いた分の時給が支払われるため、「自分が働いた分はしっかり報酬を受け取りたい」という場合にもぴったりです。
仕事で重い責任を負う必要がない
基本的に「部下のマネジメント」「新規業務の立ち上げ」といった責任が重い仕事を割り振られることはありません。サポートを任されることはあるかもしれませんが、稼働のメインは正社員であるため、ストレスなく働きたい人には最適です。
業務内容が明確に決められている
アルバイトは、普段の業務内容が明確に決められています。ルーティンワークがメインであり、緊急時以外は追加で新しい業務を依頼されることも少ないため、慣れれば淡々と仕事をこなせるでしょう。
興味のある仕事に挑戦しやすい
アルバイトはダブルワークが禁止されていないケースも多いため、他の仕事にも並行して挑戦できます。そのため、メインのアルバイト先で給料を確保しつつ「興味のある別のアルバイトに挑戦する」「隙間時間で副業を進めて少しずつ収入を伸ばす」というイメージで、自分が興味を持つ別の仕事に取り組めるでしょう。
短期アルバイトなら短期間でさまざまな仕事で働けるため、「多くの仕事に挑戦して自分に向いている業務を見つけたい」という人にもおすすめです。
アルバイトのデメリット
アルバイトのデメリットは、以下のとおりです。
- キャリアアップは難しい
- 正社員より解雇されるリスクが高い
- 収入が安定しない
- 手厚い福利厚生を受けられるとは限らない
- 社会的な信用が低い
キャリアアップは難しい
アルバイトは業務内容が決まっており、仕事の責任も大きくありません。難易度が高い仕事を任されることはないため、ストレスは少ないでしょう。しかし、その分スキルも身に付きにくいため、あまりキャリアアップは望めません。
仕事を任されるとしても、あくまで「現在おこなっている業務と関連するもの」に限られるため、スキルアップの幅には限界があります。
長期的な視点で考えると「年齢を重ねたので正社員で安定収入を得たい」となった際、スキル的に目指せる仕事の幅がかなり狭くなるかもしれません。
正社員より解雇されるリスクが高い
アルバイトは有期雇用であるため、契約更新されず解雇されることもあります。また、本人の勤務態度に問題がなくても「業績改善のために人件費を削らなければいけない」「新システムの導入によってアルバイトがおこなうルーティンワークは不要になった」といった理由で、更新されないケースも0ではありません。
常に「来月以降も仕事があるか?」という部分に不安を感じるというのは、アルバイトの大きなデメリットです。
収入が安定しない
上記のようにアルバイトは、正社員より解雇リスクが高い傾向にあります。また、体調不良で休んだり遅刻で勤務時間が短くなったりすると、働けなかった時間分の給料が差し引かれます。
場合によっては、シフトに入りたいと希望しても「すでに人手が足りているから無理」と断られるケースもあるでしょう。
こうした背景もあり、アルバイトは収入が安定しません。「稼働分の給料は確実に入ってくる」というのは、残業代が支給されるという面では魅力的です。しかし、働けない日が多いと大幅に給料がダウンする点には注意しましょう。
手厚い福利厚生を受けられるとは限らない
アルバイトであっても、一定の条件を満たせば社会保険や有給などの福利厚生を受けられます。
ただし、通勤手当や住宅補助、資格手当といった法定外福利厚生については、支給されるかは企業の対応次第です。
社会的な信用が低い
アルバイトは「雇用が安定しない」「収入が低い」といった理由から、正社員より社会的な信用は低くなりがちです。
社会的な信用が低いと、以下のような場面で審査に通らない可能性があります。
- 賃貸物件を購入する
- 住宅や車のローンを組む
- クレジットカードを作る
もちろん「絶対に審査に通らない」というわけではありません。とはいえ、選択肢の幅が狭くなるという点には注意しましょう。
アルバイトから正社員を目指す際のポイント
アルバイトから正社員を目指す際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 自分の強み・スキル・経験を洗い出す
- 志望企業および業界に関する研究を怠らない
- 企業への希望条件の優先順位を明確化しておく
- 正社員登用制度も活用する
- アルバイトからでも就職しやすい職業を中心にチェックする
- 転職エージェントを活用する
自分の強み・スキル・経験を洗い出す
まずは、自分の過去を振り返り、強み・スキル・経験を洗い出しましょう。
正社員への転職では、強みやスキルをアピールして「どんなスキルを使って・どんな形で企業に貢献できるのか?」という点を明確に伝えることが大切です。「入社することで生まれるメリット」を企業側がイメージできれば、採用の可能性は高まるでしょう。
強みやスキルを伝える際は、過去のアルバイト経験における具体的なエピソードを交えながら話すと、魅力をアピールしやすくなります。たとえば、店舗の販売員としてのアルバイト経験があるなら、「商品を販売する際のトークで◯◯を意識して最終的に〜〜という成果を残した」といったエピソードを話せるとよいでしょう。
志望企業および業界に関する研究を怠らない
志望企業および業界に関して入念に研究しておくことで、「企業が求める人物像」「業界で活躍している人に共通する特徴」などを把握し、正しい方向性で自分をアピールできるようになります。
たとえば、志望企業で求める人材が「積極的に行動できる人」である場合、過去のアルバイト経験を振り返り「自分の行動によって職場を改善できたエピソード」を中心にアピールするとよいでしょう。
また、志望企業の社風や具体的な業務内容などの細かい部分まで知っておけば、「本当に自分とマッチしているのか?」を適切に判断して、入社後のミスマッチを防げます。
企業への希望条件の優先順位を明確化しておく
正社員転職において、自分の希望条件と100%合致する企業は、ほとんど見つかりません。そのため、あまり条件を欲張りすぎるといつまでも企業が見つからず、時間だけが経過してしまいます。とくに「年齢的にも早く正社員になりたい」という人であれば、転職活動に時間をかけすぎないことが理想です。
少しでもスムーズに企業を見つけて転職活動を終わらせるためにも、希望条件に優先順位を付けましょう。優先度が決まっていれば、「アルバイト経験を満たせる企業であれば幅広く許容できる」「業務が大変でもよいので収入だけは確実に上げたい」といったラインを設けられるため、企業を見つけやすくなります。
正社員登用制度も活用する
「正社員登用制度」とは、アルバイトで雇用している人を、正社員として改めて雇い入れる制度のことです。慣れ親しんだ職場で正社員になれるため、雇用形態が変わってもあまりストレスを感じず働けます。
企業からしても、人柄や勤務態度、能力などを把握しているアルバイトを正社員に切り替えられるため、採用後のミスマッチが起きる可能性を減らせるでしょう。
もし正社員登用制度が気になった場合は、アルバイト先に制度が整備されているか確認してください。
社員登用制度の詳細や正社員になりやすい人の特徴などは、以下の記事で解説しています。
関連記事:【新卒向け】アルバイトから正社員を目指す理由と失敗しないための準備方法
アルバイトからでも就職しやすい職業を中心にチェックする
以下のような職業は、正社員で転職しやすい傾向にあります。
- 事務職:資料作成やデータ入力、電話対応、来客対応など、オフィス運営に必要な基本的な業務をおこなう。
- 営業職:コミュニケーション能力とやる気があれば、未経験から採用されやすい。成果を残せばインセンティブによる給料アップも期待できる。
- ドライバー:運送業界は人手不足が課題となっているため、未経験のアルバイトでも挑戦しやすい。
- ビルメンテナンス:「技術的な知識は入社後に身に付ければOK」というケースも多い。ビルがある限り必要とされる仕事のため、景気に左右されず安定した雇用が期待できる。
- 介護職:高齢化社会の進展により人手不足の状態が続いているため、未経験のアルバイトでも挑戦しやすい。
具体的にアルバイトから目指せる職業を探す際は、以下のポイントもチェックしましょう。
- 研修制度が整っているか?
- 未経験人材を求めているか?
- 人手が足りていないか?
各職業の詳細な業務内容や年収などは、以下の記事で解説しています。
関連記事:フリーターからでもなれる職業14選!失敗しない就職選びの極意を徹底解説
転職エージェントを活用する
アルバイトから正社員を目指すのであれば、転職エージェントも積極的に活用しましょう。転職エージェントでは、転職支援のプロから以下のようにさまざまな形でサポートを受けられます。
- 今後のキャリアプランに関する深掘り
- マッチしそうな求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 志望企業や業界に関する情報共有
過去の転職支援経験をもとに「アルバイトから正社員へ転職する際の注意点」「企業にアピールすべき強み」などをアドバイスしてもらえるため、希望の企業へ転職できる可能性を高められるでしょう。
正社員を目指したい人におすすめの転職エージェント3選
正社員を目指したい人には、以下3つの転職エージェントがおすすめです。
- キャリアスタート
- えーかおキャリア
- ツナグバ
キャリアスタート

・内定率86%を誇り、平均1ヵ月での内定獲得も目指せる ・高い確率で年収アップを達成できる ・紹介求人とのミスマッチが少ない |
キャリアスタートは、第二新卒や既卒、フリーターなどさまざまな20代の転職を支援している転職エージェントです。選考対策では、志望企業や求職者の特徴などを踏まえカスタマイズしたトレーニングを実施。結果として86%という高い内定率を実現しています。平均1ヵ月での内定獲得も目指せます。
年収アップ率も83%を誇っており、ほとんどのケースで自分の収入を大きく上げられるでしょう。「将来を考えると今の収入では不安」という悩みを抱えるアルバイトの人にはおすすめです。
保有求人については、事前に徹底したインタビューや調査を実施。企業の実情を細かく把握し、求職者の性格やスキル、特性にマッチした求人を紹介するため、入社後のミスマッチを可能な限り排除できます。入社後の定着率も92%を誇り、「正社員経験がないから働き続けられるか不安」という人でも安心です。
キャリアスタートの評判や活用のコツなどは、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:キャリアスタートの評判はやばい?実際に口コミをもとに徹底解説
えーかおキャリア

・紹介求人の60%が未経験から挑戦できる ・20代の育成に注力している企業をメインで紹介してもらえる ・第二新卒などで転職した経験を持つキャリアアドバイザーからサポートしてもらえる |
えーかおキャリアは、未経験から挑戦できる企業を数多く紹介している転職エージェントです。保有求人の60%が未経験歓迎を掲げているため、「アルバイト経験しかないがまったく新しい領域に正社員で挑戦したい」という人に最適でしょう。
求人の大半が「20代の育成に注力している」という点も魅力です。「最初の3ヵ月間は手厚い研修が受けられる」「資格取得支援制度が整備されている」といった企業が多いため、長期的にスキルアップしたい人にとって勉強しやすい環境といえます。
また、キャリアアドバイザーの大半が「第二新卒で転職し苦労した経験」を持っています。アルバイトから正社員に挑戦する大変さを実感しているため、求職者の悩みや不安に寄り添って、手厚くサポートしてくれるでしょう。
ツナグバ

・第二新卒に特化した転職支援をおこなっている ・高い給与の求人を多数取り扱っている ・さまざまな業種や職種を経験したアドバイザーからサポートが受けられる |
ツナグバは、第二新卒に特化した転職エージェントです。求人企業の事業フェーズや経営状況、将来性などを細かく分析し、求職者のキャリアプランにマッチする企業を紹介してくれます。
「高給与案件多数」を掲げている点も魅力です。年収アップの確率が高いため、現在の収入に不安を抱えるアルバイトの人におすすめでしょう。
アドバイザーは、金融やITコンサル、メーカー、不動産、通信、学校教員など、幅広い業界・職種を経験してきた人たちばかりです。転職・独立経験を持つ人もいるため、「この業界に行きたいなら◯◯に気を付けるべき」「今後もキャリアアップしたいなら最初の転職で〜〜を意識しよう」といったイメージで、自身の経験を踏まえ的確なアドバイスをおこなってくれます。
まとめ|正社員とアルバイトの違いを把握して自分に最適なキャリアを選ぼう
正社員とアルバイトには、給料や雇用契約、福利厚生、キャリアアップのしやすさなど、さまざまな面において違いがあります。どちらの選択肢にもメリット・デメリットがあるため、将来のキャリアやストレス耐性の有無、希望のライフスタイルなどを考慮し、最適な道を選びましょう。
もしアルバイトから正社員へ転職するのであれば、「強みやスキルを洗い出しておく」「志望企業および業界について入念に研究する」「転職エージェントを活用する」といった点を意識することが大切です。
とくに転職エージェントを活用すれば、さまざまな業界や企業を見てきたプロの視点で「アルバイトから正社員を目指す際の注意点」「アルバイト経験をアピールするコツ」などをアドバイスしてもらえるため、理想の転職を成功させやすくなるでしょう。
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