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大学院を中退した場合の就職先は?大学院中退の就職事情を詳しく解説!

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大学院を中退することで、就職にどのような影響があるかを心配されている方もいることでしょう。大学院の修了には数年かかるため、修了が遅れることで社会に出る年齢も遅れ、結果として就職にも影響することも懸念されます。

一方、中退という選択肢も悩みどころで、中途半端に大学院で過ごした期間が評価されず、就職に不利になるのではと懸念点もあります。

こちらの記事では、大学院の中退者の就職事情について解説します。

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この記事を読むことで分かること
・大学院中退からの就職事情
・大学院中退者におすすめの就職先
・大学院を中退して就職するメリット・デメリット
・大学院中退者が就職活動で失敗しないためのポイント

大学院の中退を考えている方は、まず大学院を中退すべきかどうかの判断材料にしてください。すでに中退している方は、スムーズに就職できるように本記事を参考にしてください。

大学院中退からの就職事情

大学院の中退を考えている方は、大学院を中退して就職する影響や、他の人の傾向などを知っておきましょう。こちらの項目では、大学院中退からの就職事情として次の内容を解説します。

  • 大学院を中退する人の割合
  • 大学院を中退する理由
  • 大学院中退からの主な就職先
  • 大学院中退の就職活動での立場

大学院を中退する人の割合

文部科学省の報告書によると、令和5年度に大学院を中退した人の割合は次のようになっています。

課程中退者数学生数に占める中退者数の割合
修士課程・専門職学位課程4,986人2.60%
博士課程(※)2,661人3.49%
合計7,647人2.85%
 【数値引用】令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について|文部科学省

(※)博士課程については、博士前期課程の学生を含む。また博士課程満期退学者は含まない。

4年制大学の中退率が2%ほどであることから、大学院の中退率の方がやや高くなっていることがわかります。

それでは、どのような理由で大学院を中退している方が多いのでしょうか?

大学院の中退理由

【画像引用】 令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について|文部科学省

こちらのデータは大学院生に限らず、高校生や大学生も含まれますが、就職を理由に退学を決断する人も少なくないことがわかるでしょう。

大学院を中退して就職する人は決して珍しくありません。「周りと違う」「自分だけ中退」と悲観的にならず、積極的に就職活動をおこなうことがポイントです。

大学院中退からの就職は新卒ではなくなる

大学院を中退して就職を検討する上で気をつけておくポイントとして、就職活動における「新卒」という扱いがあります。大学院を中途退学した場合、「新卒」の採用枠で応募することは原則としてできません。

大学や大学院の卒業時に一括採用される「新卒」ではなく、「第二新卒」または「既卒」という区分になります。

学部卒業時に新卒として就職した周囲の友人とは異なり、自分自身が「新卒」ではないという事実に、不利になることや不安を感じる方もいるかもしれません。

しかしながら、「新卒」ではないことや「第二新卒」「既卒」であることのみが、就職活動において著しく不利になるわけではありません。大学院でどのように過ごし、なぜ卒業前に就職することを決めたのかをきちんと説明できれば、採用のチャンスは十分にあるでしょう。

大学院を中退した場合の就職先

大学院を中退した場合の就職は、「大学既卒」として就職活動することが一般的です。

確かに大学や大学院の新卒に比べると、就職先の選択肢は狭まる可能性がありますが、就職先の業界・職種は豊富にあり、夢や目標を追える企業、大学等で学んだことを活かせる企業に就職することも可能です。

大企業や研究開発職、専門職なども、条件が合えば採用される可能性は十分にあるため、大学院を中退したからといって大きく就職が不利になるようなことはありません。

それよりも大事なことが、中退してから極力空白期間を作らないことです。中退してから数ヶ月の空白期間があると、「その間何をしていたか?」と採用担当者から思われてしまうので、空白期間を作らないように中退・就職活動のスケジュールを立てておくのがおすすめです。

大学院を中退して就職するメリット

こちらの項目では、大学院を中退して就職するメリット・デメリットについてまとめました。

メリットデメリット
・早くにキャリア形成ができる
・早くに経済的自立ができる
・キャリアチェンジがしやすい
・一部の求人に応募できる機会が減る
・知識やスキルが中途半端で終わる
・周囲から反対される可能性がある

大学院中退を考えている方は、中退することでどのような影響があるかまで考えて決断するようにしましょう。

大学院を中退して就職するメリット

大学院を中退して就職するメリットとして大きく挙げられるものが、課程修了を待つよりも早くに就職できることです。特に、現在大学院で学んでいる内容やより高い学歴を持つことに魅力や意義を見出せない場合、早くに社会に出た方がメリットを感じられることも多いでしょう。

早く社会に出ることができれば、キャリア形成もしやすく、経済的自立も早くできます。また、万が一就職先が適性に合わなかった会社だったとしても、キャリアチェンジによる方向転換がしやすいこともメリットに挙げられます。

一方、大学院修了から就職した場合、年齢的にも20代中盤以降になるため、「最初の就職で失敗できない」というプレッシャーも感じるかもしれません。

大学院を中退して就職するデメリット

大学院を中退して就職するデメリットとしては、一部の求人での応募に制限がかかってしまうことです。大学教員や研究職などは、博士号の取得や同等以上の実績が募集要項にされていることが多く、大学院を修了しないと応募できない可能性もあります。

まず、自分自身が就きたい職業を明確にし、その職業に就くために大学院を修了すべきかどうかを判断しましょう。

また、大学院で学んだことが中途半端に終わってしまうこともデメリットに挙げられます。本人としては、大学院で過ごした数年の時間と費用が無駄になってしまいますし、周囲からも「なぜ大学院まで進んで中退するのか」と理解されないこともあるでしょう。

大学院中退者が就職活動で失敗しないためのポイント

大学院を中退して就職活動をする方は、次の5つのことをしっかり考えて就職活動を進めましょう。

「1.本当に中退していいのかどうか」を十分に考え、「2.大学院での経験や中退理由をどのようにして前向きな志望動機に変換するか」を決めることがポイントです。

  • 大学院を中退すべきかどうかを真剣に考える
  • 中退理由を明確・ポジティブに変換する
  • 大学院での学びや経験を具体的にアピールする
  • 中退ハンデを意識して補う努力をする
  • キャリアビジョンと企業への貢献意欲を明確に示す

大学院を中退すべきかどうかを真剣に考える

大学院中退は将来に大きく影響するため、決断前に慎重に将来を見据えることが不可欠です。安易な決断は後悔に繋がる可能性があります。

検討の際は、一人で悩まず、指導教授、先輩、友人、家族など信頼できる周囲の人に相談し、さまざまな意見を聞くことをおすすめします。それぞれの立場からのアドバイスは、新たな視点を与えてくれるでしょう。

将来後悔しないためには、幅広い客観的な意見も参考に、自身の状況、目標、中退のメリット・デメリットを徹底的に分析しましょう。感情だけでなく論理的に考え抜き、納得のいく結論を出すようにしてください。

十分に考えた上での決断は、その後の就職活動にも自信を与え、後悔しにくくなります。

中退理由を明確にかつポジティブに変換する

大学院を中途退学し就職活動をおこなう際には、「なぜ中退に至ったのか」と、採用担当者に聞かれる機会が多くなります。

このような質問に対し、明確で論理的な説明ができない場合、「大学院を途中で放棄した」というマイナスの評価を受ける可能性があります。

そのような事態を避けるためには、「大学院を中退するに至った背景」や「中退後にどのようなキャリアを目指したいのか」といった就活の軸となる内容を自分自身で深く考え、面接官などの第三者に対して明確に説明できるよう準備しておくことが重要です。

大学院での学びや経験を具体的にアピールする

例え中退であっても、大学院で培った専門知識、研究スキル、論理的思考力、プレゼンテーション能力などは、多くの企業で高く評価されることが多いです。

具体的な研究内容や成果を交えながら、これらのスキルが応募企業の業務にどう貢献できるかを明確に伝えると良いでしょう。学会発表や論文執筆経験も積極的にアピールポイントにしましょう。

ただ、このように大学院での良い部分をアピールすれば、必ず「なぜ中退したのか?」と質問されるため、上記の中退理由とセットで用意しておく必要があります。

中退ハンデを意識して補う努力をする

採用担当者は、どうしても中退という経歴に疑問を持つ可能性があります。そのため、それを補うだけの熱意や能力、将来性を示すことが重要です。資格取得、プログラミング学習、インターンシップ経験など、自主的に取り組んだ努力があれば積極的にアピールしましょう。

「中退を決断して、〇〇を学び、△△の資格を取得した」「インターンシップで〇〇の経験を積んだ」のように、具体的な行動を示すことで、主体性や成長意欲をアピールできます。

また、アルバイト経験なども、社会人としての基礎力やコミュニケーション能力を示す材料になります。

キャリアビジョンと企業への貢献意欲を明確に示す

入社後、どのような仕事に挑戦したいのか、どのようなスキルを身につけたいのか、そして将来的にはどのように企業に貢献したいのかというキャリアプランを具体的に示しましょう。

短期的な目標だけでなく、中長期的な視点を持つことで、企業に対する真剣度を伝えることができます。

「入社後〇年以内には〇〇の知識を習得し、△△のプロジェクトに貢献したい。将来的には〇〇の分野でリーダーシップを発揮したい」のように、具体的な目標と行動計画を示すとなお良いでしょう。

企業が求める人物像を理解し、自分自身のキャリアプランと結びつけることで、入社意欲を強くアピールしましょう。

大学院を中退した人におすすめの就職エージェント

最後に、大学院を中退し、これから就職活動を進めようとしている方におすすめの就職エージェントを3つ紹介します。

  • えーかおキャリア
  • キャリアスタート
  • アメキャリ

主に「未経験」「第二新卒」「既卒」などの状況に合った就職エージェントですので、気になるエージェントがあれば、実際に登録して担当者に相談してみてください。

関連記事:既卒者におすすめの就職サイトランキング!選び方や有効活用するコツを解説

えーかおキャリア

  • 内定獲得率が大手転職エージェントの4倍
  • Google口コミ ★4.7(2025年2月時点)と高評価
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※公式サイトより

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関連記事:えーかおキャリアの評判・口コミはひどい?やばい?活用するコツや注意点を徹底解説

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まとめ

本記事では、大学院中退後の就職活動における重要なポイントについて解説してきました。

大学院中退は、新卒という枠組みから外れるため、就職活動においては「なぜ中退したのか」という理由が繰り返し問われるでしょう。この問いに対し、曖昧な説明やネガティブな印象を与える回答をしてしまうと、選考において不利になる可能性があります。

そのため、中退を決意した背景、中退後に成し遂げたい目標、そして自分自身の強みやスキルを明確に整理し、面接官に納得してもらえるよう論理的に説明する準備が不可欠です。

中退という決断を単なる挫折として捉えるのではなく、新たな目標に向かうための積極的な選択であったと伝えられるように、自己分析を深めることが重要となります。

就職活動においては、第二新卒や既卒といった枠組みを活用し、積極的に情報収集をおこなうことが大切です。転職・就職エージェントのサポートも有効な手段の一つで、自身の状況に合った求人紹介や選考対策を受けることで、スムーズな就職活動を進めることができるでしょう。

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