
「フリーターから正社員は厳しい?」
「フリーターにおすすめの転職サイトは?」
将来への不安や正社員への憧れから、転職を考えるフリーターの方は多いでしょう。しかし正社員経験がないことで、一歩踏み出せない悩みもあるかもしれません。
結論、フリーター向けの転職サイトやエージェントを正しく選び、効果的に活用すれば、正社員への道は十分に開けます。
この記事では、フリーターにおすすめの転職サービス10選を紹介します。サービスの選び方や活用法、フリーター経験の活かし方など、あなたの正社員転職を成功へ導く情報が満載です。
記事を読めば不安が解消され、自信を持って次の一歩を踏み出せるはずです。
関連記事:フリーターが利用するべき転職エージェントは?選び方や利用する流れを解説
目次
フリーターから正社員への転職は本当に厳しい?
フリーターから正社員への道は簡単ではないのが現実です。しかし「厳しい」と一概には言えません。
たしかに正社員経験がない点や職歴に空白がある点が、選考で不利に働くおそれはあります。企業によっては早期離職や責任感の面で、懸念を示す場合もあるでしょう。
しかし、近年は人手不足の業界も多く、未経験者や若手の採用に積極的な企業が増えています。
労働政策研究・研修機構の調査によれば、正社員を目指した20代後半〜30代前半のフリーターのうち、男性72%、女性62.3%が実際に正社員になっています。
正社員になれた割合性別 | 年齢区分 | 正社員になれた割合 | N(サンプル数) |
---|---|---|---|
男性 | 25-29歳 | 66.7% | 99 |
30-34歳 | 75.2% | 165 | |
合計 | 72.0% | 264 | |
女性 | 25-29歳 | 61.2% | 129 |
30-34歳 | 63.0% | 200 | |
合計 | 62.3% | 329 | |
男女計 | 25-29歳 | 63.6% | 228 |
30-34歳 | 68.5% | 365 | |
合計 | 66.6% | 593 |
20代ならポテンシャル採用の枠も多く、正社員でキャリアを始めるチャンスは十分あります。フリーター期間の接客経験で得たコミュニケーション能力やアルバイトのかけ持ちで培った柔軟性などは、強みとしてアピール可能です。
もちろん、新卒などと比べると正社員へのハードルは上がります。年齢とともに難易度が増す傾向もあります。しかし、30代前半までなら適切に努力すれば正社員になれる可能性は高いといえるでしょう。
有効な手段のひとつはフリーター向けの転職サイトやエージェントを活用することです。これから紹介するサービスは、キャリアアドバイザーがフリーターの状況を理解しています。そして、未経験歓迎求人を多く保有しているため、効率的に自分自身に合う求人を見つけられるかもしれません。
フリーターが使うべきおすすめ転職サイト・転職エージェント10選
フリーターから正社員を目指す上で、どのフリーター向け転職サービスを利用するかは重要なポイントです。ここでは、フリーターの転職支援に強みを持つ、おすすめの転職サイトや転職エージェントを紹介します。
- えーかおキャリア
- ハタラクティブ
- 就職カレッジ
- キャリアスタート
- マイナビジョブ20s
- 第二新卒エージェントneo
- タイミーキャリアプラス
- Re就活
- UZUZ(ウズキャリ)
- DYM就職
自分に合ったサービスを見つけられると、転職活動をスムーズに進め、希望に近い正社員の仕事を見つけやすくなるでしょう。
えーかおキャリア

- 20代(フリーター・既卒・第二新卒)の就職・転職支援への特化
- マンツーマンでの時間をかけたサポート(平均10時間以上)
- 高い入社後定着率(91.4%)によるミスマッチの少なさ
えーかおキャリアは20代フリーター、既卒、第二新卒に特化した転職エージェントです。「えーかおで働ける会社」をコンセプトに、納得できる転職を目指します。
特徴は、一人ひとりに時間をかけるサポート体制です。キャリアアドバイザーがマンツーマンで平均10時間以上かけ、カウンセリングや選考対策を実施してくれます。
希望や価値観に合う企業を紹介するため丁寧にヒアリングしてくれることが特徴です。
内定獲得率にも定評があり、入社後定着率も91.4%と高いです。この数字は、入社後のギャップが少ないことを示します。未経験から挑戦できる求人も多く保有しているので、これまで正社員経験のない人も安心です。
関連記事:えーかおキャリアの評判・口コミはひどい?やばい?活用するコツや注意点を徹底解説
ハタラクティブ

- 20代若年層(フリーター・既卒・第二新卒)への特化
- 豊富な未経験OK求人(8割以上)
- 高い内定率(80.4%)と充実したサポート
ハタラクティブは20代若年層の就職・転職支援に特化した転職サイトです。未経験からの正社員就職に強みを持ち、扱う求人の8割以上が「未経験OK」となっています。
学歴や職歴に自信がないフリーターでもチャレンジできる求人が多いことが特徴です。専任アドバイザーによるマンツーマンでのサポートが受けられます。
書類添削や面接対策も徹底しており、採用担当者の視点に基づいた具体的なアドバイスをしてくれます。結果、内定率は80.4%と高い水準です。
LINEでの相談も可能で、連絡が取りやすい点も評価されています。入社後のフォローもあり安心して新生活を始められるでしょう。
就職カレッジ

- フリーター・既卒・大学中退者などの就職支援での長年の実績がある
- 無料の就職支援講座が受けられる
- 書類選考なしでの優良企業約20社と面接が受けられる
就職カレッジは、株式会社ジェイックが運営する社会人経験が少ない、または未経験向けの転職サイトです。若年層の転職に特化して20年以上の実績があります。
最大の特徴は「就職カレッジ®」という無料講座が受けられることです。ビジネスマナーや自己分析、書類作成や面接対策など、就活に必要なスキル知識を基礎から体系的に学べます。
正社員経験がないフリーターでも社会人の土台を築き、自信を持って就活に臨めるでしょう。講座修了後は、JAIC厳選の優良企業約20社が参加する集団面接会に参加できます。
集団面接会は、書類選考がなく、直接会って話せる貴重な機会です。専任のキャリアアドバイザーによるサポートも充実しています。就職成功率81.1%、定着率92.2%と高い実績があることが特徴です。
キャリアスタート

- 20代(第二新卒・既卒・フリーター)の就職・転職支援に特化
- マンツーマンでのサポート体制
- ミスマッチが少なく入社後の定着率(92%)が高い
キャリアスタートは20代若年層の就職・転職支援を専門とする転職サイトです。社会人経験が少ないフリーターや第二新卒へのサポートに強みがあります。
キャリアアドバイザーによるマンツーマンのサポートが特徴です。自己分析から強みの発見、書類作成のアドバイスもしてくれます。
紹介される求人は未経験者歓迎が多くポテンシャル重視の企業が多いため、現在の自分自身のスキルに自信がなくても安心です。正社員経験がない人でも積極的にチャレンジできるチャンスがあるでしょう。
転職交流会など独自のサポートで情報交換やモチベーション維持も可能です。
入社後定着率92%と高く、ミスマッチが少なく長く働ける企業を見つけやすい点が期待できます。最短1週間での内定実績もありスピーディーな転職活動が可能です。
関連記事:キャリアスタートの評判はやばい?実際に口コミをもとに徹底解説
マイナビジョブ20’s

- 20代・第二新卒・既卒に特化した転職エージェント
- 豊富な未経験者歓迎求人(保有求人の78%以上)
- 適性診断に基づいたキャリアカウンセリング
マイナビジョブ20’sは大手マイナビグループが運営する20代に特化した転職エージェントです。社会人経験が浅い、または経験がない若手層の支援実績が豊富です。
マイナビジョブ20’sの魅力は、保有求人の多くが20代を対象としている点で、中でも78%以上が未経験でも応募可能です。これにより、フリーターから挑戦できる職種や業界の選択肢が広がります。
登録後は専任のキャリアアドバイザーが担当し、独自の適性診断結果も踏まえ、カウンセリングをおこなってくれます。
入社後定着率も95.5%と高く、ミスマッチの少ない転職を実現できる可能性が高いでしょう。
関連記事:マイナビジョブ20’sの評判・口コミを徹底紹介|利用するメリット・デメリットを解説
第二新卒エージェントneo

- 第二新卒・既卒・フリーターなど20代中心の支援
- マンツーマンでの個別サポート体制
- 職務経験なしOKの求人も多数
第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する若年層向けの転職エージェントです。約8万人の20代が利用しており、フリーターを含む社会人経験の浅い方の支援実績が豊富です。
キャリアアドバイザーがマンツーマンで担当し、求職者の強みや適性を見極めた上で求人を紹介してくれます。職務経験不問の求人も多数扱っており、未経験からチャレンジしたいフリーターにおすすめです。
履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、選考突破のためのサポートも一人ひとりに合わせて提供されます。
非公開求人も扱っているため、自分では見つけにくい優良企業に出会えるチャンスもあります。入社後のフォローアップもおこなってくれるため、安心して社会人生活をスタートできるでしょう。
タイミーキャリアプラス

- スキマバイトアプリ「タイミー」が提供する正社員転職支援
- タイミー利用経験者向けのキャリア相談・求人紹介
- タイミーでの働きぶりが評価される
タイミーキャリアプラスは、スキマバイトアプリ「タイミー」を利用することで正社員への転職が目指せるサービスです。
タイミーを利用している求職者を対象に、キャリア相談や求人紹介、選考対策などを無料でおこなってくれます。タイミーでの勤務実績や評価を、企業へのアピール材料として活かせる可能性があるのが大きな特徴です。
タイミーで多様な仕事経験のあるフリーターの方は、適性を見つめ直すきっかけになるでしょう。
キャリアアドバイザーが相談に乗り、非公開求人を含む求人紹介や選考サポートを通じて、正社員転職を後押ししてくれます。タイミーでの経験を活かしたい方におすすめです。
Re就活

- 20代(第二新卒・既卒・フリーター)特化の転職サイト
- 未経験者歓迎求人の多さ
- 転職イベント「転職博」やWebセミナーの開催
Re就活は学情が運営する「日本で唯一の20代専門転職サイト」です。ターゲットを20代若手層に絞っているのが最大の特徴です。
そのため、掲載求人の多くは未経験者を歓迎しており、採用ではポテンシャルが重視される傾向にあります。
キャリアチェンジを目指すフリーターや社会人経験が浅い方でも応募しやすい求人が豊富です。
サイトデザインも若者向けで使いやすく、求人検索に加え企業からオファーが届くスカウト機能も搭載しています。
全国主要都市での転職イベント「転職博」やWebセミナーなどのイベントが頻繁に実施されており、イベントでは、企業担当者と話したり転職ノウハウを学んだりする機会が豊富です。
関連記事:Re就活の評判は「やばい」?利用者の実際の口コミをもとに特徴を解説
UZUZ(ウズキャリ)

- 第二新卒・既卒・フリーターの就職・転職支援に特化
- ITエンジニア職への転職支援に強い
- 一人あたり平均12時間以上の丁寧な個別サポート
UZUZは20代の就職・転職支援に特化したエージェントです。ITエンジニア職への支援に力を入れているのが特徴です。
未経験からITエンジニアを目指す方向け求人を多数扱い、「ウズウズカレッジ」では無料のIT学習プログラムが提供されています。プログラミング基礎などを学びながら転職活動を進められ、スキルに自信をもってアピールできるでしょう。
UZUZはサポートの手厚さが魅力です。元既卒・第二新卒で就職活動をしたカウンセラーが多く、一人あたり平均12時間以上かけ、個々の状況に合わせたサポートが受けられます。
DYM就職

- 社会人経験が少ない層(フリーター・既卒・ニート)の就職支援に特化
- 書類選考なしで面接に進める求人が多い
- 専属アドバイザーによる丁寧なサポートが受けられる
DYM就職は正社員経験が少ない、または未経験の、若年層の就職・転職支援に特化したエージェントです。書類選考なしで面接に進める求人を多数扱っているのが特徴です。
学歴や職歴ではなく人物面を重視する企業と出会えるチャンスがあります。DYM就職の保有求人は、未経験歓迎で研修制度が充実した企業の求人が中心です。そのため社会人経験がないフリーターでも安心して挑戦できます。
登録後は専属のキャリアアドバイザーが担当します。カウンセリングから求人紹介、面接対策、入社まで一貫してサポートしてもらえます。全国に拠点があり対面相談も可能です。
関連記事:DYM就職の評判はやばい?危険・怪しい噂や口コミからわかるメリット・デメリットを徹底解説
フリーターが転職サイトを選ぶ際の基準
数あるフリーター向け転職サービスの中から、自分に最適なものを選ぶためには、自分自身の中に転職サイトを選ぶ「基準」を持つことが大切です。
以下のポイントを意識して、自分に合った転職サイトやエージェントを見極めましょう。
- フリーター・未経験者向け求人の量と質
- 希望年代のサポート実績
- サポート体制の充実度
紹介した基準を参考に転職サイト比較検討すれば、自分自身に最適なサービスを見つけ、転職活動を有利に進められるでしょう。
フリーター・未経験者向けの求人量と質
まず、確認すべきはフリーターや未経験者を対象とした求人が、どれくらいの量と質で掲載されているかです。サイトによっては経験者向けが中心で、応募できる求人が少ない場合があります。
「フリーター歓迎」「未経験OK」で検索したり、特集ページを確認したりしましょう。単なる保有求人数に加え、興味ある業種・職種、納得できる条件の求人が多いかどうかも重要です。
エージェントの場合は、カウンセリング時に、紹介実績や企業の種類を質問しましょう。
量だけでなく求人の「質」つまり労働条件や企業の将来性、教育体制なども考慮に入れるのがおすすめです。
希望する年代のサポート実績
フリーターといっても20代前半と20代後半とでは、転職市場での評価や求められるものが異なります。
そのため、自分の年代へのサポート実績が豊富かどうかも重要な基準です。
例えば、「第二新卒はポテンシャル採用に強い」、「20代後半は経験も評価する」のようなサービスが合う可能性があります。
各転職サイトの公式HPで利用者の年齢層や転職成功事例を確認しましょう。転職エージェントの場合、担当アドバイザーが自分の年代の転職事情に詳しいかという点もサポートの質に影響する可能性があります。
口コミサイトで、同年代の利用者の評価を参考にするのもよい方法です。
サポート体制の充実度
転職活動に慣れていないフリーターは、サポート体制が充実している転職サイトを選ぶことが重要です。
転職サイトをサポートの充実度を重視して選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- スカウト機能の有無
- 求人検索機能の使いやすさ
- 応募書類作成サポート(テンプレート提供など)の豊富さ
- カウンセリングの丁寧さ
- 選考対策の充実度
- 条件交渉の代行サービスの有無
対面・オンラインでのサポート状況も、自分自身の好みや都合に合わせて確認するのがおすすめです。口コミや評判も参考に、必要な支援を受けられるサービスを選んでください。
未経験OK!フリーターから正社員を目指しやすい職種
フリーターから正社員を目指す際、どのような職種を選べばよいか迷うかもしれません。ここでは未経験からでも比較的挑戦しやすく、フリーター経験が活かせる可能性のある職種を紹介します。
- 営業職
- 販売・接客職
- 事務職
- ITエンジニア
- 製造・工場作業員
- 介護職
- 運送・ドライバー
適職探しや正社員でのキャリアを考えるヒントにしてください。
関連記事:未経験でもできる仕事15選!採用されやすい求人の特徴や正社員への就職・転職を成功させるコツを解説
営業職
営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案し、販売・契約につなげる仕事です。多くの業界で需要があり、特別な資格がなくても挑戦できるため、未経験者採用も多い職種です。
フリーター時代に接客や商品の販売経験がある人は、そこで培ったコミュニケーション能力が活かせます。人と話すことへの抵抗のなさ、目標達成意欲なども強みとしてアピールできるでしょう。
学歴や職歴より人柄や熱意、ポテンシャルが重視される傾向があります。そのため、営業職はフリーターから挑戦しやすいでしょう。
「営業は大変」という印象もあるかもしれません。しかし頑張った分だけ成果につながりやすく、やりがいや手応えを感じやすい仕事です。成果が給与に反映されるインセンティブ制度がある企業も多いです。
販売・接客職
販売・接客職は店舗などでお客様に対応し、商品の販売やサービス提供をおこなう仕事です。
アパレルや雑貨、家電量販店や飲食店、ホテルなど活躍の場は多岐にわたります。フリーター時代のアルバイト経験が、即戦力として評価される可能性もあります。
正社員では、商品知識や接客以外にも、店舗運営や商品企画、スタッフ育成など、より責任ある業務に携わる機会も増えるでしょう。アルバイトリーダーの経験があれば、チームマネジメントの素養を示せるかもしれません。
人と接することが好きな方に、販売・接客職は向いています。
事務職
事務職は企業が業務を円滑に進めるためのサポートをします。主な業務は書類作成やデータ入力、ファイリングです。電話・メール応対、来客対応や備品管理などもおこないます。一般事務のほか営業事務、経理事務、人事事務など専門分野もあります。
多くの場合、特別な資格や専門知識は不要です。基本的なパソコンスキル(Word、Excel)があれば挑戦しやすく、未経験でも可能な求人が多いことが特徴です。
デスクワーク中心で勤務時間や休日が安定している企業が多いです。そのため、プライベートとの両立を図りやすく、安定志向のフリーターに人気があります。正確さや丁寧さ、計画性が求められる仕事です。
ITエンジニア
ITエンジニアは技術職です。コンピューターシステムやソフトウェアの設計、開発や運用、保守などをおこないます。プログラマーやSE、インフラエンジニアなど分野は多岐にわたります。
IT業界は人材不足が続き、未経験者を採用・育成する企業が増えています。多くの企業で入社後の研修制度が充実しており、文系出身やIT知識がないフリーターからでも正社員として成長しやすいでしょう。
専門スキルを身につければ将来のキャリアパスも広がり、より高収入の仕事に就くことができたり、家や車などの大きな買い物ができるかもしれません。
製造・工場作業員
製造・工場作業員は工場などで働く仕事です。製品の組み立てや加工、検査や梱包、機械操作などをおこないます。自動車や食品、医薬品などさまざまな業界で需要があります。
多くの場合、詳細なマニュアルに沿っての作業のため、未経験でもスムーズに業務に慣れることができるでしょう。特別な資格や学歴不問の求人も多く、フリーターから応募しやすい職種の一つです。
ライン作業や機械オペレーターなどの仕事では、一人で黙々と集中して作業に取り組むことが多いです。そのため、コミュニケーションが得意でない方や、コツコツと作業に取り組むのが好きな方にも適しています。
介護職
介護職は高齢者や障がいのある方の日常生活をサポートする仕事です。食事や入浴、排泄介助などの身体介護があります。掃除や洗濯などの生活援助もおこないます。レクリエーション企画を運営したり、被介護者やその家族の相談に乗ったりなど、業務は多岐にわたります。
介護業界は、高齢化が進むにつれて需要が増加しており、人手不足が深刻な業界の一つです。そのため、未経験歓迎求人が多くチャレンジしやすい環境にあります。無資格からでも働くことが可能で、働きながら資格取得を目指せる支援制度がある施設も見られます。
「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という思いが強い方や、コミュニケーションが好きな方にも適しています。
体力的に大変な面もありますが、利用者からの感謝に大きなやりがいを感じられる仕事です。
運送・ドライバー
運送・ドライバーはトラックやバンなどを運転する仕事です。EC市場拡大にともない、宅配ドライバーの需要が増えています。企業間ルート配送や長距離トラック、タクシーやバスなどドライバーの職種はさまざまで、必要になる免許も異なります。
運送・ドライバーは、一人で運転する時間が長いです。そのため、自分のペースで仕事を進めたい方や、運転が好きな方に適しています。また、コミュニケーションスキルに自信がない人でも始めやすいでしょう。
フリーターが転職サイトを上手く活用するコツ
フリーター向けの転職サイトを最大限活用するにはコツがあります。以下のポイントをおさえて、転職活動を有利に進めましょう。
- 複数のサービスに登録して比較検討する
- プロフィール・履歴書は詳細に記入する
- 希望条件は明確にしつつ絞りすぎない
積極的にキャリアアドバイザーのサポートを受ける複数のサービスに登録して比較検討する
転職サイトやエージェントは、それぞれ特徴や強みが異なります。求人数が多い大手総合型、フリーター・未経験支援に特化したサービス、特定の業界に強いものなどさまざまです。
一つのサービスだけ登録すると、情報やサポートに偏りが生じるおそれがあります。そのため、複数のサービスに登録し、比較検討するのがおすすめです。複数社登録することで、求人情報を広く集められます。
それだけでなく、異なるアドバイザーから多角的なアドバイスを受け、客観的にキャリアを考えられます。
相性のよいアドバイザーを見つける意味でも有効です。ただし、登録しすぎると管理が煩雑になるため、はじめは2-3社に絞って利用しましょう。
プロフィール・履歴書は詳細に記入する
転職サイト登録時のプロフィールや履歴書(レジュメ)は求職者の重要な情報です。なぜなら、採用担当者やアドバイザーが最初に目にするからです。空欄が多く、内容が薄いと転職意欲が低い印象を与えかねません。
フリーター期間のアルバイト経験も、工夫次第で立派な職務経歴になります。
例えば、「コンビニバイトで、売上データ分析に基づき商品陳列を改善し、〇〇の売上を前月比10%向上させた」など、具体的な行動と成果を示すと効果的です。
自己PR欄では、経験スキルや正社員への熱意を記述してください。入社後の貢献意欲も具体的に書きます。詳細で魅力的なプロフィールを作成しましょう。スカウトで企業からオファーをもらえる可能性も高められます。
しかし、自分自身を良く見せようとして、経歴を詐称したり数値を誇張して記入することは避けましょう。キャリアアドバイザーからも企業の採用担当者からも信頼を失うことにつながります。
希望条件は明確にしつつ絞りすぎない
転職活動開始時、希望条件を明確にするのは大切です。しかし、最初からすべての希望を満たす求人を求めすぎないようにしましょう。絞りすぎると、応募できる求人が極端に減るおそれがあります。
そこで、条件に優先順位をつけることをおすすめします。「絶対に譲れない条件」と「できれば満たしたい条件」を考えてください。
初めは条件を広めに設定し、広い視野で求人を探しましょう。その中で気になる企業が見つかったら、詳細を確認していくと効率よく志望企業を絞ることができます。
エージェントを利用する際も、希望は伝えつつ柔軟な姿勢を見せると、より多くの選択肢を得やすくなります。
積極的にキャリアアドバイザーのサポートを受ける
転職エージェントを利用する場合、サポートを積極的に活用しましょう。キャリアアドバイザーは転職市場の動向や企業情報に詳しく、客観的な視点からアドバイスをしてくれます。
また、自己分析の壁打ち相手になってもらえたり、職務経歴書の添削でアピールポイントを引き出してもらえたりします。模擬面接は、本番での受け答えや立ち振る舞いの改善点を見つけるよい機会です。
紹介された求人に疑問があれば、遠慮なく質問しましょう。納得した上で応募に進むのが重要です。
キャリアアドバイザーが進めてくれるからといって受け身にならず、主体的に転職活動をおこないましょう。アドバイザーとの信頼関係も深まり、より質の高いサポートが期待できるかもしれません。
フリーターから正社員への転職を成功させる方法
フリーターから正社員への転職を成功させるには準備が必要です。以下のステップを踏むことで、転職活動を効果的に進められます。
- 自己分析で強みと目標を明確にする
- 企業研究で自分に合う会社を見極める
- 正社員になりたい理由を具体的に説明できるようにする
提示した準備を実践すれば、着実にステップを踏み、希望する正社員への転職を実現する可能性が高まります。
自己分析で強みと目標を明確にする
転職活動を始めるときはまず自己分析に取り組みます。アルバイト経験や日常生活を振り返り、自分自身の興味ややりがい、得意・不得意を深く理解しましょう。
フリーター期間で得たスキル(接客、パソコン、語学など)もリストアップします。発揮した強み(コミュニケーション能力、責任感など)も具体的に書き出すのが有効です。
「なぜそのバイトを選んだか」「仕事で工夫した点は何か」など、自問自答するのもよい方法です。自己理解が深まり、価値観や仕事選びの軸が明確になります。その上で、自分に合う仕事や働き方、活躍できそうな企業を見つけましょう。
企業研究で自分に合う会社を見極める
自己分析で強みや目標が明確になったら、次は企業研究です。興味を持った業界・職種の中から、具体的な企業を詳しく調べましょう。公式サイトや採用ページで、以下の情報を把握します。
- 企業の将来性
- 事業内容、経営理念
- 企業文化、福利厚生
フリーター向け転職サイトの情報や企業のSNS、ニュース記事、口コミサイトなども重要な情報源になります。特にフリーターからの転職では、以下の点を重点的に確認してください。
- 求める人物像
- 入社後の研修・教育体制
- 未経験者・フリーターの採用実績
可能であれば、企業説明会やインターンに参加するのも有効です。社員と話したり、会社の雰囲気を肌で感じたりすることは、入社後のミスマッチを防ぐ上で役立ちます。
複数企業を比較検討し、表面的な情報だけでなく「この会社で自分が活き活きと働けるか」を具体的にイメージしてみましょう。これが、本当に自分に合う会社を見極めるポイントです。
正社員になりたい理由を具体的に説明できるようにする
面接では「なぜフリーターから正社員になりたいか」と高確率で聞かれます。そのため、説得力ある理由を準備しておかなくてはいけません。
自己分析と企業研究を踏まえ、以下の点を整理します。
- フリーター経験を通じて考えたこと
- 将来どのようなキャリアを築きたいか
- 正社員としてその企業でどう貢献したいか
整理した内容を自分の言葉で熱意を持って語れるように準備しましょう。以下の例文も参考にしてください。

接客でお客様一人ひとりに合わせた対応を工夫し、満足いただけた時に強いやりがいを感じました。貴社の〇〇理念に共感し、正社員でより責任ある立場で貢献したいです。
フリーター経験を前向きにとらえ、正社員への強い意欲を示すのが大切です。
フリーター向け転職サイトを調べる方がよくする質問
フリーター向け転職サービスを調べると、さまざまな疑問が出てくるかもしれません。フリーターの方がよく抱く質問とその回答をまとめました。
- 転職サイトと転職エージェントの違いは?
- フリーターは何歳までなら正社員になれる?
- 正社員経験なしでも本当に大丈夫?
- 転職サイトの利用が今のバイト先にバレることはない?
- フリーター経験を転職活動に活かすことはできる?
ここで、疑問や不安を解消しましょう。
転職サイトと転職エージェントの違いは?
転職サイトと転職エージェントは、フリーターの転職活動を助ける無料サービスですが、役割が異なります。下記の表で違いを確認し、自分に合った方法を選びましょう。
転職サイトと転職エージェントの違い比較項目 | 転職サイト | 転職エージェント |
---|---|---|
主な役割 | 求人情報の提供プラットフォーム | 転職活動全般の個別サポート |
活動の主体 | 自分 | キャリアアドバイザーと二人三脚 |
求人の探し方 | 自分で検索・応募 | アドバイザーからの紹介が中心 |
主なサポート内容 | 基本的になし | ・キャリア相談 ・書類添削 ・面接対策 ・企業連絡代行 ・条件交渉 など |
求人の種類 | 公開求人が中心 | 公開求人+非公開求人の紹介あり |
メリット | ・多くの求人を比較検討できる ・自分のペースで進められる | ・手厚いサポートを受けられる ・非公開求人に出会える ・効率的に進められる |
デメリット | ・主体性が必要 ・サポートが少ない | ・アドバイザーとの相性がある ・紹介求人が限定されることもある |
費用 | 無料 | 無料 |
転職サイトは、多数の求人情報を自分で探し応募できる場です。自分のペースで比較検討できますが、個別サポートは基本的にありません。
転職エージェントは、アドバイザーが個別にサポートしてくれます。求人紹介から選考対策、条件交渉まで支援を受けられ、非公開求人に出会える可能性もあります。
フリーターは何歳までなら正社員になれる?
正社員になれる年齢に明確な上限はありません。
しかし、一般的に年齢が上がると、企業が求める経験・スキルレベルが高くなり、転職難易度は上がるといわれています。
未経験職種への挑戦は若年層が有利で、20代のうちに転職をするのがチャンスです。自分の強みを活かせる求人を探し、フリーターにおすすめの転職サービスを活用するなど、意欲を持って行動しましょう。年齢に応じた戦略を立てるのが重要です。
正社員経験なしでも本当に大丈夫?
正社員経験がないことは、一部企業から懸念されるおそれがあります。しかし「正社員経験なし=採用されない」わけではありません。
近年は人手不足などを背景に、未経験者やフリーターを積極的に採用する企業が増えています。
経験がないことを過度に卑下する必要はありません。フリーター期間で培った経験スキルをアピールしましょう。仕事への意欲を伝えるのが重要です。
企業側は、ポテンシャルや人柄、社風との相性なども重視しています。本記事で紹介している「フリーター向けのおすすめ転職サイト」も活用して、仕事を探しましょう。
転職サイトの利用が今のバイト先にバレることはない?
基本的に転職サイトへの登録や求人閲覧だけではバレません。多くの転職サイトは個人情報保護に配慮しており、登録情報を本人の許可なく外部公開しないからです。そのため、現在のアルバイト先に情報が伝わることはありません。
また、特定の企業に対し情報を非公開にする機能もあります。プロフィールやWeb履歴書が対象の「ブロック機能」を活用すると安心です。
ただし、エージェント利用時の面談で、現在の勤務状況を訊かれることがあります。心配な場合は登録時や面談時に、個人情報の管理状況を確認してください。
フリーター経験を転職活動に活かすことはできる?
フリーター経験は、上手にアピールすれば転職活動で活かせる可能性があります。不利になると悲観せず、アルバイト経験を通じて何を学んだかを明確にしましょう。
フリーター時代の活動を、主体的に考え行動した経験としてポジティブに伝えれば、企業に評価されやすくなります。
まとめ
この記事ではフリーターにおすすめの転職サービスを紹介しました。
フリーターから正社員への転職は簡単ではありません。しかし、適切な準備と行動で実現可能です。
フリーター向けの転職サイトやエージェントは有効なツールとなります。情報収集から選考対策まで、転職活動を効率的に進められます。
まずは複数のサービスに登録し、自分自身に合うサービスを比較検討することから始めましょう。キャリアアドバイザーに相談して選択肢を広げることもおすすめです。
自己分析で自分自身の強みを理解し、企業研究で適性に合う会社を見極めることが転職成功のために重要です。フリーター経験もアピール次第で強みになります。自信を持って前向きに取り組みましょう。