
「中卒で学歴がないから就職・転職は難しいのかな…」
「中卒だと結婚することはできないのかな…」
中卒の方は、このようなさまざまな悩みがあるのではないでしょうか。
本記事では、中卒の末路がどれくらいやばいのか、3つの視点で解説します。
また、中卒の方が抱える就職・転職の壁を乗り越えるための具体策も合わせて紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
中卒ってどれくらいやばいの?3つの視点でみた中卒に待ち受けている試練
中卒だと「仕事」「メンタル」「恋愛」の3つの面で、壁にぶつかりやすいです。仕事面では求人が少なく、昇進や収入アップのチャンスも限られることが多くなるでしょう。
また、メンタル面で自信を失ったり、恋愛面で結婚相手の親に反対されたりする場合もあるかもしれません。
しかし、学歴がすべてではないため、資格取得やスキル習得すれば安定した会社に就職・転職することも十分可能です。
このような点を踏まえたうえ、次章では、中卒に待ち受けている試練についてそれぞれ解説します。
仕事面における中卒の末路|3選
仕事面における中卒の方に待ち受けている試練は、次のようなものがあります。
- ブラック企業への入社確率が高くなる
- 給与や賞与が少ない
- キャリアの選択肢が狭くなる
それぞれみてみましょう。
ブラック企業への入社確率が高くなる
中卒だと学歴の制約から応募できる求人が限られ、その結果ブラック企業に入社するリスクが高くなる傾向があります。とくに「学歴不問」「高収入」といった甘い言葉で人材を集めている会社には注意が必要です。
実際の口コミでも、きつい仕事が多いと書き込みされていました。
「学歴不問」と書かなければ応募者が集まらない会社だということです。書かなくても集まる会社は書きません。全てがそうではないですが、きつい仕事が多いです。
引用元:Yahoo!知恵袋
このようなリスクを避けるためには求人情報を鵜呑みにせず、会社の評判や労働環境を徹底的に調べたうえで入社は決断するようにしましょう。
給与や賞与少ない
中卒だと給与や賞与が少なく、高卒や大卒の方と比較すると昇給やボーナスの機会も限られます。
厚生労働省の調査では中卒の平均年収は約270万円で、大卒・大学院卒の約408万円と比べて約138万円の差があります。
学歴 | 平均年収 | 生涯年収 |
---|---|---|
中卒 | 約270万円 | 約1億3千万円 |
高卒 | 約300万円 | 約1億4千万円 |
高専・短大卒 | 約330万円 | 約1億5千万円 |
大卒・大学院卒 | 約408万円 | 約1億7千万円 |
参考元:令和3年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
参考元:平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況:学歴別|厚生労働省
上記資料のとおり中卒の方は昇進のチャンスも少なく、同じ仕事をしていても高卒や大卒の方と比べて年々給与格差は広がるでしょう。
しかし、建設業の一人親方や寿司職人、営業職など学歴がなくても高卒や大卒の方より、稼いでいる方も世の中にはたくさん存在します。
このため、中卒で仕事を探す際は、高卒や大卒の方以上に仕事選びが大切になります。
キャリアの選択肢が狭くなる
一般的な会社員として働く場合だと、中卒は学歴要件により応募できる求人が少なく、キャリアの選択肢がどうしても狭くなります。
実際「高卒以上」が条件の求人が約70〜80%を占めており、昇進や資格取得の面でも不利になるケースが多いでしょう。
そのため、中卒で成果を出したい場合は学歴重視ではなく、実力主義で活躍できる会社を選ぶようにしてみてください。
メンタル(精神)面における中卒の末路|3選
メンタル(精神)面における中卒の方に待ち受けている試練は、以下のとおりです。
- 自分の学歴を言い訳にして諦めやすくなる
- 自己肯定感が低くなってしまう
- 周囲との関わりを避けやすくなる
詳しく解説します。
自分の学歴を言い訳にして諦めやすくなる
中卒の方は「学歴がないからどうせ高待遇の仕事は無理だろう…」と思い込み、挑戦を諦める方も一定数います。
そのため、求人の学歴要件で自信を失い、周囲と比較し劣等感を抱くことで、行動を起こせなくなるケースもあります。
たしかに高卒の方や大卒の方と比較すると、就職・転職しにくい事実はあるでしょう。
しかし「どうせ採用はされないだろう…」と応募すらしないと何も変わらず、低収入のまま生活が苦しくなるだけです。
中卒の方でも資格取得や、実力主義の会社を探すことで採用されるチャンスはいくらでもあります。
自己肯定感が低くなってしまう
就職活動で「学歴がないから不利」と思い込み、不採用が続くと「自分はダメだ」と感じやすくなり、学歴に対する劣等感から自己肯定感が低くなる中卒の方も存在します。
しかし、学歴だけが人生を決めるわけではありません。実際に、資格取得やスキル習得で成功した中卒の方も世の中には多くいます。
まずは小さな成功体験を積み重ねましょう。資格やアルバイト経験を通じて自信をつけ、前向きに行動してみてください。
周囲との関わりを避けやすくなる
中卒の方には学歴の話題を避けたいと感じ、人との接触を控える方も一定数います。
たとえば、職場で同僚が学歴の話をはじめると、自分の学歴を知られたくないと感じ、会話に参加しなくなったり、距離を置きたい気持ちがでてきたりする場合もあるでしょう。
しかし、自分の強みやスキルを活かし、積極的に人と関われば信頼関係は構築できます。共通の趣味を持つコミュニティを活用し、共感を得られるように行動してみましょう。
恋愛面における中卒の末路|3選
恋愛面における中卒の方が心配するべきことには、以下のような内容があります。
- 出会いの場で魅力を感じてもらえない
- 結婚相手の親に受け入れてもらえない
- マッチングアプリで相手に選ばれにくい
それぞれ解説します。
出会いの場で魅力を感じてもらえない
中卒の方は学歴の低さから収入や将来性に不安を持たれ、恋愛対象としてみられないことに悩む状況もでてくる可能性があります。
たとえば、合コンやマッチングアプリなどでは学歴を重視する方も多く、中卒というだけで選択肢から外されるケースも一定数あるでしょう。
しかし、学歴だけが人の価値を決めるわけではありません。実際に、中卒の方でも恋愛対象になると言われている方は多くいます。
ぜんぜんありですね。ただ結婚とかを考えると不安なので資格とか手に職つけてると尚いいかなと思います。
引用元:Yahoo!知恵袋
ただし、結婚を考える段階では、収入面に不安を感じられることもあります。そのため、資格を取得したり、専門的なスキルを身につけたりして、不安要素を減らす努力が求められるでしょう。
結婚相手の親に受け入れてもらえない
中卒の方が結婚を考える際、相手の親に受け入れてもらえないケースがあります。実際「中小企業に勤めている場合であれば、中卒の相手は賛成できないと」と口コミでも見受けられました。
ふらふらしてたなら大反対、中卒でも一芸に秀でてて職人や経営者とかの仕事で既に成功してるとかならいいと思います(転職する時絶対に不利なので、中小企業勤めとかなら賛成できないと思う)。
引用元:Yahoo!知恵袋
このように、中卒のケースでは結婚相手の親に理解を得るため、高卒や大卒の場合よりも難しさを感じる場面があるでしょう。
マッチングアプリで相手に選ばれにくい
マッチングアプリでは、学歴が低いと相手に選ばれにくい傾向があります。多くのユーザーが学歴や年収などでフィルターをかけて相手を探すため、学歴が低いと検索結果に表示されません。
この観点からも中卒だとマッチングの機会が少なくなり、結果として相手から選ばれにくい要因の一つとされています。
中卒で人生詰んだ?中卒者が感じる3つの不安
ここからは中卒者が感じる3つの不安について、それぞれ解説します。
- 中卒は結婚に影響するのか
- 就職・転職することはできるのか?
- 昇進はできるのか?
中卒は結婚に影響するのか
前述でも紹介しましたが、中卒の場合だと将来の収入や安定性に不安を感じられ、結婚相手の親から結婚を反対されるケースがあります。
しかし、中卒であっても安定した職に就職したり、平均年収より稼いでいたり、成功している方も多くいます。結婚相手や親族との信頼関係を築ければ、中卒の方であっても結婚するのは十分可能です。
真面目に働いて家庭を支える意思をアピールして、学歴の壁を乗り越えましょう。
就職・転職することはできるのか?
高卒や大卒と比べると中卒は選択肢が限られ、就職・転職活動のハードルは上がります。しかし、以下の点に気をつければ中卒の方でも就職・転職活動を成功させられるでしょう。
- 適切な職業を選択する
- 就職する業界の関連資格を取得する
- 就職・転職支援サービスを活用する
応募条件が大卒の会社は、条件を満たしていないので、中卒の方が採用されるケースはほとんどありません。
しかし、中卒でも働ける仕事を適切に選び、関連資格を取得したうえでプロの就職・転職支援サービスを利用すれば、採用してくれる会社はあります。
そのため、就職・転職の際は諦めずに行動することが大切です。
昇進はできるのか?
中卒の方が昇進できるかどうかは、会社の方針や業界によって異なります。多くの会社では、学歴が昇進に影響を及ぼす場合が多いです。
実際、筆者が勤めてきた会社も、大卒の基本給は高卒や中卒の方より高い水準になっていました。
とはいえ、営業や建設などの仕事では学歴ではなく、スキルや実績を重視する会社も存在します。
スキルや実績を重視する会社であれば、中卒の方にも昇進のチャンスは多くあるでしょう。自身の行動次第で昇進できるので、中卒の方も諦めずチャレンジしてみてください。
中卒の末路から脱出する3つの方法
ここからは、中卒の方が就職・転職しにくい状況から脱却する方法を紹介します。
- 高卒資格の取得をする
- 専門資格を取得する
- 就職・転職サービスを受ける
高卒資格の取得をする
中卒の方が確実に就職・転職できる確率を向上させるなら、高卒資格を取得するのが一番効果的でしょう。
高卒資格を得る方法としては、通信制高校の利用が挙げられます。通信制高校では自宅での学習が中心となり、レポート提出やスクーリング(年数回の登校)を通じて単位を取得します。
実際、中卒で一度働きだした方でも、通信制高校を活用して高卒資格を取得し、会社員としてのキャリアを歩んでいる方も世間には多くいます。
中卒の就職・転職しにくい状況から早く脱却したい方は、高卒資格の取得を検討してみてもよいのではないでしょうか。
専門資格を取得する
中卒の方でも学歴関係なく働ける仕事であれば、資格取得で就職・転職できる可能性を広げられます。たとえば、以下のような資格は学歴関係なく就職や転職に役立つので、中卒の方も取得を検討してみてもよいでしょう。
- 大型自動車運転免許
- 危険物取扱者
- 宅地建物取引士 など
資格取得には時間と努力が必要ですが、将来の選択肢を広げるために挑戦してみる価値はあります。
就職・転職支援サービスを受ける
就職・転職エージェントを利用すると、学歴不問の求人紹介や履歴書・面接対策のサポートが受けられ、中卒の方でも正社員として就職・転職できる可能性が高まります。
無料で利用できるため「仕事がみつからない」「面接に通らない」と悩んでいるなら、就職・転職支援サービスに登録し、積極的に行動するのも一つの方法です。
ただし、中卒の場合は一般的な就職・転職エージェントでは求人がみつからない場合があるため、中卒の方でも利用できる就職・転職エージェントを利用するようにしてみてください。
中卒の方におすすめできる就職・転職エージェント|3選
ここでは、中卒の方におすすめできる就職・転職エージェントを3つ紹介します。
- えーかおキャリア
- キャリアスタート
- アメキャリ
えーかおキャリア

【えーかおキャリアの特徴】
- 入社1年後の定着率が97%の実績がある
- 状況に合わせてサポートが受けられる
- キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれる
「えーかおキャリア」は中卒の方でも利用できる就職・転職支援サービスで、入社1年後の定着率97%という実績があります。
キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートし、応募書類の作成や面接対策を丁寧におこなってくれるため、安心して就職活動を進められるでしょう。とくに首都圏と大阪に特化した求人が豊富にあります。
【こんな方におすすめ】
- 東京・大阪に住んでいる20代の方
- 未経験の業界に挑戦したい方
- 就活を早めに済ませたい方
キャリアスタート

【キャリアスタートの特徴】
- 量より質をコンセプトに就活サポートをしている
- 面接対策のレベルが高い
- 高年収の中小企業求人が多い
「キャリアスタート」の大きな魅力は、量より質を重視した就活サポートを提供している点です。とくに面接対策には力を入れており、実践的なアドバイスを受けられるため、面接に自信がない方でもしっかりと準備ができます。
また、高年収の中小企業の求人が多いのも特徴で、待遇面を重視する方にもおすすめです。
「学歴に自信がないけれど正社員を目指したい…」「できるだけ早く内定をもらいたい…」と思っているなら、「キャリアスタート」を活用してみてください。
【こんな方におすすめ】
- 東京・名古屋・大阪・京都に住んでいる第二新卒の方
- ブラック企業へ入社したくない方
- 書類選考になかなか通過しない方
アメキャリ

【アメキャリの特徴】
- Google顧客満足度が★4.9と高評価
- スマホ面談をしている
- 土日もマンツーマンサポート実施している
「アメキャリ」の一番の特徴は、Google顧客満足度4.9で高評価を得られている点です。このように実際、利用した方の信頼を得ているからこそ、安心して相談できます。
また、土日も対応してくれているため、平日忙しい方でも自分のペースで進められます。「忙しくて就職活動の時間がない…」と悩んでいる方は、一度無料登録して相談してみてください。
【こんな方におすすめ】
- 20代・既卒・フリーターで就職活動がはじめての方
- やりたいことが決まってない方
- 社会人経験が一度もない方
中卒の末路に関するよくある質問
中卒の末路に関するよくある質問を4つ紹介します。
- 中卒は何人に1人ですか?
- 高校中退は中卒ですか?
- 中卒で成功する確率は?
- 中卒は関わりたくない・常識がないと思われますか?
中卒は何人に1人ですか?
令和2年の国勢調査によれば、全体の約13.1%で約8人に1人が中卒でした。
しかし、若年層ではその割合が低く、20代では約3.9%と、約25人に1人です。
参考元:国勢調査2020ライフステージでみる日本の人口・世帯(P15)|総務省統計局
高校中退は中卒ですか?
高校を中退すると、最終学歴は中卒となります。たとえ高校3年生の3学期まで在籍していても、卒業していない場合は中卒とみなされるので注意が必要です。
もし、中退した場合は通信制高校や定時制高校へ入学、または高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)を受験して高卒資格を取得する必要があります。
中卒で成功する確率は?
中卒者が社会で成功する確率を正確に示す統計データは存在しませんが、いくつかの指標から傾向を読み取ることができます。
たとえば、全国の社長約130万人のうち、最終学歴が中卒の方は約6.74%と報告されています。これらのデータから、中卒者が成功を収めることは可能ですが、学歴が高いほど成功のチャンスが広がるのも事実です。
中卒は関わりたくない・常識がないと思われますか?
中卒の方に対して「関わりたくない」「常識がない」といった偏見を持つ方がいるのは事実です。主な理由としては、一般常識や学習能力が不足しているとみなされることが挙げられます。
まとめ:中卒が陥る悲惨な末路を避けるには転職エージェントの活用がおすすめ
中卒の方が就職・転職活動に失敗しないようにするには、エージェントの活用が効果的です。中卒の方が利用できる就職・転職エージェントでは、一人ひとりに合わせた求人や履歴書添削、面接対策をサポートしてくれます。
「中卒でも利用できる仕事があるのか知りたい…」「今後どのようなキャリア形成すればいいのか…」と不安な方は、中卒でも利用ができる就職・転職エージェントをうまく活用してみましょう。