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高卒で銀行員になれる?なるために有利な資格や高卒がもらえる年収を解説

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銀行員は昔から安定した職業とイメージがもたれ就職先としても人気です。

人気がある分、競争率が高いため「学歴がないと無理なのでは」と思う方もいるでしょう。

本記事では、実際に高卒者が銀行員を目指すのは難しいのか解説します。

高卒で銀行員になれる?

結論、高卒でも銀行員になれます。

なぜなら、一般職や事務員の採用は高卒や専門学校卒のエントリーがあるからです。

職業情報サイトjobtagで銀行・信用金庫渉外担当における高卒者の割合は17.8%です。

(出典:jobtag|厚生労働省

上記のように2割以上の方が高卒の学歴で働いていることがわかります。

とはいえ、銀行員は大卒採用がほとんどのため、ハードルは高めといえるでしょう。

とくに、総合職の学歴は「大卒以上」が一般的なので、高卒で目指すことは困難です。

ただし地方銀行や信用金庫など、中小の銀行なら高卒を応募しているケースもありますので幅広く求人を探すことが大切です。

先に「高卒におすすめの銀行」を知りたい方はこちら>>

高卒で銀行員になるために必要な資格や能力

高卒で銀行員になるために必要な資格や能力を紹介します。

  • 高卒で銀行員になるために必要な資格
  • 高卒で銀行員になるために必要な能力

高卒で銀行員になるために必要な資格

結論、銀行員に必須の資格は存在しません。

しかし、もし入行できたとしても金融知識は学び続けなければならないため、基本的な金融知識があることは大きなアピールになるでしょう。

そこで本章では、資格取得で就職に有利な資格を紹介します。

普通自動車免許

銀行業務において直接必要ではありませんが、営業活動や顧客訪問の際は必須です。

日常生活でも利便性が向上するため、取得して損はない資格といえるでしょう。

日商簿記検定2級以上

銀行業務の基礎となる会計知識を証明する資格です。

ただし銀行業務で簿記の知識が活かせるケースは少ないのが実情です。

とはいえ決算書の成り立ちを理解できる点で、簿記検定は有利に働くでしょう。

なお、採用担当者にアピールするには2級以上でないと難しいといえます。

中小企業診断士

法人営業を担当すると、企業の担当者から経営課題の相談を頻繁に受けます。

課題を理解し、適切な解決策を提案できるかを体系的に学べるのが中小企業診断士です。

実は出世する銀行員ほど紹介した資格保有者が多い傾向です。

上記のように、高卒で銀行員を目指す方にとって、就職活動時のアピールポイントになるだけでなく、入行後のキャリア形成にも大いに役立つでしょう。

Warning

銀行員の就職に有利といわれる資格のなかには、実際の業務との関連性が低いものがあります。例えば、

  • 宅地建物取引士:銀行業法により、銀行は不動産業を直接営めません。
  • 簿記3級:財務諸表の作成力を養う資格ですが、銀行員には主に分析力が求められます。また「3級」ではアピールが弱いといえます。

これらの資格は、銀行員の採用試験では必ずしもアピールポイントにならない可能性があります。

また、資格選びの際は、銀行業務との直接的な関連性を考慮しましょう。

高卒で銀行員になるために必要な能力

銀行員は正確で丁寧な仕事を求められます。なぜなら、金融取引には細心の注意が必要であり、些細なミスが重大な結果を招く可能性があるからです。

また、コミュニケーション能力が高く、論理的な思考ができることも必要です。

なぜなら、適切なコミュニケーションを取れなければ、取引先企業に適切なアドバイスを提供できないからです。

しかし、銀行員にもっとも重要な能力を教えてくれる口コミを見つけました。以下で引用します。

上記のように「最終的には人間力」が必要です。ここの部分は学校では教えてもらえない部分であり、日々の過ごし方で大きな差が生まれます。

そのため、高卒で銀行員を目指すのであれば、上記のような能力を身につけられるよう日々努力しましょう。

高卒におすすめの銀行を紹介

高卒銀行員の就職戦略
第二地方銀行・信用金庫 おすすめ
大手地方銀行・都市銀行 主に大卒や短大卒以上

冒頭でもお伝えしましたが、高卒銀行員は第二地方銀行や信用金庫など、中小の銀行を目指すことをおすすめします。

なぜなら、大手の地方銀行やシティーバンクは「大卒」「短大卒」以上で応募していることがほとんどだからです。

各銀行の種類と就職難易度を以下の表に提示します。

銀行の種類特徴就職難易度
地方銀行特定の地域を中心に営業 地域経済に密着★★★☆☆(中)
第二地方銀行相互銀行から普通銀行に転換 地域密着型★★☆☆☆(易)
信用金庫中小企業や個人を対象とした協同組織の金融機関★☆☆☆☆(易)
都市銀行全国規模で営業 大企業取引が中心★★★★★(難)
大手地方銀行地方銀行の中でも規模が大きく広域で営業★★★★☆(難)

銀行は業種的にも学歴重視する傾向があります。

そのため、規模が大きいほど採用のハードルは高まるでしょう。その反面、中小の銀行では高卒の方を募集している銀行が存在します。

数年前から、一部の地方銀行でも高卒採用を再開する動きが出ています。

この動きは、銀行業務のデジタル化や顧客ニーズの多様化に対応するため、若い世代の柔軟な発想や適応力を求めているからです。

このことから、高卒で銀行員を目指す方は、地域密着型の中小規模の銀行を中心に探すことをおすすめします。

一般職と総合職どちらが高卒向き?

結論からお伝えすると、高卒の方に向いているのは一般職です。

理由は、総合職は「大卒」以上高卒ではなるのが困難だからです。

一般職と総合職には、仕事内容や責任、キャリアパスに大きな違いがあります。

【一般職】

  • 窓口対応がメイン
  • お客さまの口座開設や各種手続きを担当
  • 原則として転居を伴う転勤はない
  • 事務仕事が中心で、キャリアアップの機会は限定的
  • 総合職と比較して仕事の責任は軽め

【総合職】

  • 営業業務や金融商品の企画、ディーラー営業など幅広い業務を担当
  • 全国に転勤する可能性がある
  • 「地域総合職」という選択肢もあり、この場合は最初に希望したエリアを超える転勤はない

応募した時点でどちらの職種になるかは決まり、基本的に後からの変更はありません。

つまり、高卒者は一般職での就職になると考えておきましょう。

高卒が銀行員になるメリット

高卒で銀行員になる5つのメリットを紹介します。

  1. 安定性:銀行は比較的破綻のリスクが低く、雇用の安定性が高い
  2. 20代からの資産形成:若いうちから安定した収入を得られるため、着実に貯金を増やせる
  3. 好待遇:給与水準や福利厚生は、同世代の他の職種と比べて高い傾向
  4. 経済的余裕:安定した収入により、欲しいものの値段をあまり気にせずに購入できる可能性が高い
  5. 家族の安心:自分の子どもやパートナーに経済的不安を抱かせる可能性は低い

上記の要因により、20代以降のライフプランが立てやすくなります。

そのため、早い段階から安定した銀行員になることで、将来の見通しが立ちやすく、結婚や住宅購入など人生の重要な決断を計画的に進めやすいでしょう。

高卒が銀行員になるデメリット

高卒で銀行員になると一般職になることがほとんどです。転勤はなく、仕事内容が大きく変化することもありません。

ですので、コツコツと1つのことに集中して取り組むことが苦手な方は、デメリットに感じてしまう可能性があります。

また、メガバンクといわれる大手銀行への就職も高卒だと困難です。

上記のように、銀行員を目指すとしても一般職に限定されたり、大手銀行への就職が難しかったりデメリットが存在します。

高卒銀行員の年収

高卒銀行員の年収は200〜300万円といわれています。大卒も同程度の年収ですが、ここから昇任していき、高卒との年収差が生じます。

厚生労働省のjob tagでは、高卒銀行員の平均年収を示す正確なデータはありませんでしたが、高卒者が就職する年齢である20歳以下の年齢別年収は218.88万円となっています。

【高卒銀行員に年収に関する口コミ】

高卒の銀行員(新卒)だと、平均年収は約200万円〜240万円ですね。

私が働いたことのある第二地方銀行の高卒銀行員の年収例は以下のような感じでした。

詳細は以下にまとめました。

 ・年収 : 約200万円〜240万円

 ・年収手取り額 : 約160万円〜192万円

 ・初任給 : 約16万〜18万

 ・ボーナス : 約10万〜20万

出典:jobQ town(部分引用)

高卒銀行員になるためにおすすめの就活エージェント

高卒で銀行員になるには、就職サポートを受けることが重要です。本章では高卒銀行員を目指す方におすすめの就活エージェントを紹介します。

  • えーかおキャリア
  • キャリアスタート
  • シュトキャリ

えーかおキャリア

  • 入社後定着率97%
  • 内定までの最短期間が1週間と素早い就職支援
  • 利用者の70%が給料・休日の条件アップを実現

えーかおキャリアは、社会人経験がない方や大学卒業後に短期離職した方など、キャリアの初期段階にある求職者へのサポートを得意としている転職エージェントです。

入社後の定着率が97%という高水準。求職者の希望を丁寧に聞き取るだけでなく、その人の潜在的な可能性も考慮して最適な求人を紹介する独自のアプローチから成せるものといえます。

また、内定までの最短期間が1週間という迅速な就職支援も魅力的です。1カ月以内に内定を得たい方にとって、理想的なスピード感でサポートを受けられます。

えーかおキャリアは、自分のやりたいことがまだ明確でない方にも適したサービスを提供しています。キャリアアドバイザーが求職者自身も気づいていないキャリアの可能性を見出し、新たな選択肢を提案してくれるでしょう。

特に、社会人経験が1年未満の方、短期間での内定獲得を目指す方、未経験職種へのチャレンジを考えている方にとって、えーかおキャリアは心強い味方となるはずです。

キャリアスタート

  • 高い定着率の高さを見出すマッチング分析
  • 多数の就職支援実績を保有
  • 徹底した対策による内定率の高さ

キャリアスタートは多くの就職支援実績を誇る就活エージェントです。

なぜ高い就職支援実績を誇るかというと、マッチング分析が挙げられます。

求職者の性格やスキル、経験などをもとによりよい求人を紹介してくれるので、ミスマッチが起きにくいのです。

また、よりよい求人を紹介してくれるだけでなく、紹介した企業に内定を獲得してもらうために、徹底した書類添削や面接対策をおこなってくれます。

そのため、高い内定率を獲得し、定着率も高い数字を記録しているのです。

このように、「自分にあった企業に就職したい」「サポートを受けながら就職活動をおこないたい」という方は、キャリアスタートを活用して満足できる就職活動をおこないましょう。

アメキャリ

  • 未経験からの正社員就職を徹底サポート
  • 入社後3か月の定着率が97%と非常に高い
  • 企業ごとの面接対策が受けられる

アメキャリは、未経験からの正社員就職を徹底サポートする転職エージェントです。

就職や転職活動の0から10までサポートしてもらえるため、高卒で銀行員から転職したい方でも希望条件に適した就職ができる可能性が高いです。

適職診断と企業のリアルを提供しており、入社後3か月の定着率が97%と高い点も大きな特徴になります。

履歴書などの書類作成や企業ごとの面接対策が受けられるなど、転職サポートも充実しており、ホテルスタッフへの就職を成功させられる確率を上げられます。

内定獲得までの時間も最短2週間と早く、スムーズな転職を希望する人におすすめです。

キャリアに関して無料で相談可能なため、アメキャリの公式サイトから無料相談に申し込んでみてください。

高卒銀行員を調べる方がよくする質問

高卒銀行員を調べる方がよくする質問に回答します。

  • 高卒新卒ではなく転職でも銀行員になることはできる?
  • 高卒銀行員は勝ち組?
  • 昔と今で高卒銀行員の立場は変わった?
  • 女性の高卒銀行員の働き方は?
  • 高卒で銀行員になるのは難しい?

高卒新卒ではなく転職でも銀行員になることはできる?

結論、転職でも銀行員になれます

ただし、一般職で高卒新卒者採用と書かれている場合、新卒者のみとなってしまうため、転職の応募はされていないこともあるので注意してください。

とはいえ、実際に中途採用は少数ではありますが、おこなわれています。

もし、高卒で銀行員への転職を検討している方は、アピールポイントを作ることをおすすめします。

 例えば、以下のような内容です。

  • 前職での実績:プロジェクトの企画・実践を通じて学んだことや、具体的な成果を明確に示す
  • 金融関連の資格取得:日商簿記検定や中小企業診断士などの資格を取得し、金融知識をアピール
  • 顧客サービススキル:接客業での経験を活かし、顧客対応能力をアピール
  • デジタルスキル:Excel等のオフィスソフトの高度なスキルや基本的なプログラミング知識

アピールポイントを通じて、銀行業務に関連するスキルと経験を示せれば、採用の可能性を高められるでしょう。

高卒銀行員は勝ち組?

銀行への就職は安定しているイメージが強く、「勝ち組」のイメージを持つ方も少なくありません。

しかし、その分厳しい競争率を勝ち残る必要があり、就職は狭き門といえます。

また、高卒が就職するであろう「一般職」は、高度な計算能力やデータ分析力のあるAI技術によって、代替される可能性があります。

具体的には、多くの銀行がAIを活用したチャットボットを導入しており、顧客の基本的な問い合わせ対応は自動化されつつあります。

つまり、高卒銀行員であっても、金融の専門知識やIT関連のスキル習得が積極的にできる人材ではないと、生き残れないことは理解しておきましょう。

昔と今で高卒銀行員の立場は変わった?

30〜40年前はメガバンクでも高卒者は多くみられました。

しかし、その後の高卒採用枠はほとんど出ておらず、大卒採用が一般化しています。

冒頭でもお伝えしたとおり、近年になり、ようやく地方銀行などで再び高卒採用枠を増やす企業が増えていますので、現在はチャンスといえます。

しかし、もっとも重要なのは銀行員の仕事にやりがいをもてるかです。お金は社会をめぐる血液です。

銀行員として、資金の流れを適切に管理し、個人や企業の夢の実現を後押しする役割を担えるでしょう。

たしかに高卒銀行員の立場は変化してきましたが、その本質的な役割は変わっていません。

むしろ、デジタル化やグローバル化が進む現代社会において、銀行員には新たなスキルや知識が求められるようになっています

例えば、FinTechの進展により、オンラインバンキングやモバイル決済など、新しい金融サービスへの理解が不可欠となっています。

また、顧客のニーズが多様化する中、きめ細かなコンサルティング能力も重要性を増しているでしょう。

そのため、変化を恐れず、積極的に新しい知識やスキルを吸収していく姿勢があれば、高卒銀行員としてのキャリアが充実するはずです。

女性の高卒銀行員の働き方は?

女性銀行員は一般職の割合が比較的高く、平均で2~3割を占めるといわれています。 主な仕事は以下のとおりです。

  • 窓口業務(預金、振込、両替など)
  • テラー業務(現金の取り扱い)
  • 顧客対応(商品説明、相談受付)
  • 事務処理(書類作成、データ入力)

実際に、多くの女性銀行員が活躍しています。以下は、ある銀行員の体験談です。

口コミを見ると、高卒でも評価される方は多く存在します。

また、女性の出世事情を見てみましょう。

結論として、出世する女性銀行員はいます

例えば、高知銀行の取締役に、最終学歴が高卒の方が就任しています。 その方は、自転車で担当地域を回り、小まめに立ち止まってあいさつするなど、仕事に誠心誠意向き合ったことで評価されています。

つまり、女性でも仕事への取り組む姿勢など行動力次第で活躍できるといえるでしょう。

高卒で銀行員になるのは難しい?

高卒で銀行員になるのは可能です。しかし総合職を目指そうと考える場合は難しいといえます。

そのため、高卒で総合職を目指す場合は、採用担当者を「アッ」といわせるような資格の取得や、経験・実績が用意しましょう。

まとめ|高卒者も銀行員になれる!

高卒で銀行員を目指すのは簡単ではありませんが、中小規模の銀行であるなら高卒応募の求人は存在するのでチャンスはあります。

しかし、銀行の高卒求人は競争率が高いため、学校の成績や資格取得に励み、就職が有利に働くことはすべてするつもりで考えておきましょう。

また、商業高校では推薦枠が設けられていることがあるため、商業高校に在籍の方はチェックしてみてください。

「高卒でぜったいに銀行員になりたい」と思っている方は、本記事で紹介した就活エージェントを活用してください。

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